生き別れの双子をTikTokで発見 現代ならではのテクノロジーが再会を手助け
誕生直後に、人身売買され生き別れになった双子の姉妹。TikTokやグループチャットを使い、再会を果たしたという。
科学の発展は、時に人々をとても幸せな気持ちにしてくれることがある。テクノロジーが繋げた絆が「現代ならでは」と話題になっていることを、ニュージーランドの『1 News』やイギリスの『BBC』が報じた。
■誕生後すぐに人身売買に
2002年にジョージアのキルツヒ産婦人科で双子として誕生した、エイミー・クヴィティアさんとアノ・サルタニアさん。現在ともに21歳だが、数年前まで一度も会ったことがなかった。生まれて間もなく人身売買組織に売られ、養子縁組をした親の元で別々に育てられたのだ。
どちらも親からは、「あなたのお母さんは、出産後すぐに亡くなってしまった」と聞いていたという。
■テレビ番組に似ている女の子
ところが12歳の時、エイミーさんがタレントを発掘するテレビ番組を見ていたところ、出演者のアノさんという女の子が自分とそっくりで、しかも同い年であることに気付いた。
学校の友人や知り合いから「エイミーが名前を変えて出ているの?」と聞かれても、母親はなぜか黙ってしまうだけだった。
それから7年が経ち、アノさんのことをすっかり忘れていたエイミーさんは、自身のTikTokに眉ピアスを開ける様子を投稿した。
■友人から「激似の女性を見つけた」
時を同じくしてジョージアの首都トビリシでは、今度はアノさんが友人から「あなたに激似の女性のTikTokを見つけた」と教えられた。
そこでアノさんは、エイミーさんのアカウントにメッセージを送ってみた。しかし返信はなかったため、大学のグループチャットに「この子を知っている方はいませんか?」と投稿。すると、共通の友人が現れた。
その友人を通して連絡が取れるようになり、エイミーさんも「彼女は昔、テレビで見た女の子に違いない」と直感したという。
■お互いの印象は「まるで鏡のよう」
面会を果たしたふたりは、容姿も声もそっくりで「鏡を見ているよう」と驚いた。過去の事情については、病院が新生児のうちに2人の里親を探し、有料で引き取られたと知ったそうだ。
アノさんは「生きてきて、私は常に『何かが欠けている』とずっと思っていました。エイミーに会った瞬間にその感情が消えたのです」と話し、TikTokが繋げた奇跡の再会に注目が集まっている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)