福井で遭遇した標識、その読み方にギョッとした 初見殺しすぎる「3文字」が話題に…
福井県を流れる川の名称が「初見殺しすぎる」と話題に。「遠敷川」の由来をめぐり、地元の博物館に話を聞いた。
令和6年能登半島地震により、甚大な被害を受けた北陸地方。事態が収拾した暁には、現地の支援を兼ねた旅行等を計画している人も少なくないだろう。
なおX(旧・ツイッター)上では以前、福井県の「初見殺しすぎる地名」が話題となっていたのをご存知だろうか。
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■遠敷川、なんと読む?
今回注目したいのは、Xユーザー・滝原渡さんの投稿した1件のポスト。
こちらの投稿には河川名標識の写真が添えられており、やや文字が掠れているが「遠敷川」の3文字が確認できる。こちらを受けて「とおじき川」「えんしき川」といった読み方を思い浮かべたが、いずれもハズレ。
ポスト本文には「福井県を流れる『遠敷川』は『おにゅう川』と呼びます」と、衝撃の回答が記されていたのだった。
■これで「おにゅう」と読むのか…
確かに「遠」には「オン」の読み方があるが、そこに「敷」が続いて「おにゅう」と読むなど、誰が初見で推測できようか(いや、できない)。
あまりに初見殺しすぎる名称はXユーザーに衝撃を与えており、件のポストには「ローマ字を見ても『おんゆ川』って読みそう」「地元民だし、かつて郡名だったし、当たり前のように読んでたけど、難読地名だったな」といった声が寄せられていた。
そこでポスト投稿主・滝原さんに写真の詳細を尋ねたところ、こちらは23年12月に福井県小浜市を走る国道27号にて撮影したものと判明。
取材に際し、滝原さんは「現在は『遠敷』と書きますが、昔は『小丹生』と表記されていました。遠敷川上流から行ける林道を経て『おにゅう峠』や『小入谷(おにゅうだに)』にも行けますが、こちらは滋賀県高島市です」といった耳寄りな情報を提供してくれた。
こちらの情報を受け、遠敷川を管理する福井県嶺南振興局「小浜土木事務所」に河川名の由来を尋ねたところ、「遠敷という地域名に由来しているものと考えられ、歴史的背景については回答しかねます」とのこと。
そこで今回は「遠敷の謎」を探るべく、福井県小浜市遠敷の「若狭歴史博物館」に、詳しい話を聞いてみることに…。