Facebook Marketplaceの詐欺被害を大手銀行が警告 見分ける5つのポイントも紹介
Facebook Marketplaceで車やスマートフォンを購入する人に、警鐘が鳴らされた。詐欺サイトに誘導され、騙されるケースがあるという。
イギリスの銀行の調査で、「Facebook Marketplace」への投稿のうち3分の1が詐欺で、詐欺商品のトップは車とスマートフォンだとわかったという。『This is Money』がレポートした。
■投稿の3分の1は詐欺
イギリスの民間銀行の大手であるTSBが、フリーマーケットサービスの「Facebook Marketplace」に掲載されている品物のうち、3分の1は詐欺の可能性があると明らかにした。
同銀行の詐欺調査チームは、車、スマートフォン、時計、ゲーム機やバッグなど100点のアイテム投稿の情報を集め、実在する品物なのか調査を行ったという。
すると、詐欺の犯罪手口として利用されているいくつかの方法に当てはまるアイテムが、約34%にも上った。そのトップは車や車の部品で、全体の21%を占めている。次に多いのがスマートフォンで、バッグや靴も3番目に詐欺の可能性の高いアイテムなのだという。
■手口はパターン化している
詐欺の可能性として顕著なものに、商品購入の際にFacebookから別のWebサイトに誘導する手口があるという。購入者は、実際の商品を見る前に入金を促されるというパターンだ。
Apple Storeで599ポンド(約11万2,000円)で販売されている新品のiPhone 13が、わずか84ポンド(約1万5,000円)で販売していたため購入を試みると、別のWebサイトに誘導されて詐欺商品だとわかったという。
また、2016年型のAudi Q3が6,000ポンド(約112万円)で販売されており、あるEメールにコンタクトをとるよう誘導されたそうだ。このEメールをGoogle検索したところ、2023年の自動車詐欺グループが使用するアドレスとして、報告されていることが判明した。
■詐欺を見分ける5つのポイント
同調査の統計によると、2023年のFacebook Marketplaceでの詐欺被害額は6,000万ポンド(約107億6,000万円)と推定され、1日平均で16万ポンド(約3,000万円)にも相当するという。
TSB銀行は詐欺を見分けるために、まず実際の商品を見ること、プラットフォーム上で支払う、Googleで検索してみる、低価格であることを疑う、そして出品者からの圧力でパニックにならない、という5つのポイントを紹介した。
Facebook Marketplaceを運営するMetaはこの件に関し、「詐欺をただちに報告することを奨励します。そうすることで行動を起こせます。安全な取引と、詐欺回避のための知識の提供にも努めてまいります」と述べている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子)