『セクシー田中さん』作者・芦原妃名子さんがドラマ化を断った過去 実現しなかった理由に「信念感じる」

脚本家の矢島弘一氏が、『セクシー田中さん』の作者である故・芦原妃名子さんの過去を明かす。数年前にドラマ化の打診があったときのことをつづった。

セクシー田中さん

脚本家・演出家の矢島弘一氏が29日、自身の公式X(旧・ツイッター)を更新。人気漫画『セクシー田中さん』の作者である故・芦原妃名子さん(本名・松本律子さん)がドラマ化を断っていた過去があったと明かした。

【投稿】脚本家が明かす芦原さんの過去


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■ドラマ化で“トラブル”

芦原さんが『姉系プチコミック』(小学館)で2017年から連載していた同作は、会社内では地味で友人もいないアラフォーOL・田中さんにスポットを当てた物語。昨年10月から同名のドラマ化作品が放送されたことでも話題になった。

しかし、このドラマ化で芦原さんとドラマ制作側のあいだにトラブルが起きる。ドラマの9話・10話の脚本は急遽芦原さんが担当していたが、これについて芦原さんは26日のブログにて、ドラマの内容が原作に忠実でない場合は自分が加筆修正するという約束をしていたと明かした。

制作側との約束を明かしたのち、Xで28日に「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」とポスト(ブログは閉鎖、当該ポストは削除済み)。そして、29日に栃木県内で亡くなった芦原さんが見つかったと報じられた。現場の状況から自殺の可能性が高いとされている。

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■数年前のドラマ化の打診に…

訃報があった同日に矢島氏がXを更新。

「書きます」と切り出して、「じつは数年前にセクシー田中さんのドラマやりませんかととある局から言われたことがある。原作読んでとても面白かったから描きたいと伝えた」と明かす。

数年前からドラマ化の打診があったとのことだが、「でも原作者の方がまだ継続中だからと言うことで実現しなかった」と説明。芦原さんが断ったらしく、この対応に矢島氏は「そのときに信念を感じた。余計に原作が好きなった」と感心し、「今日また読み返す」と結んだ。


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■疑問をつづるユーザーも

矢島氏は26日にも「私も何本か、原作があるものを映像化の脚本家として携わっているが、絶対的に守らなきゃいけないことは、原作者をリスペクトすること」とポストしている。ポストを見たユーザーからは、「原作を愛せる人に脚本を書いてほしいなと思った」「原作が好きな人、尊重できる人が脚本家で在るべきだと思いますね」「こういう方に脚本を書いてほしい」といったコメントが寄せられた。

そのなかで、「今も継続中(連載中)だったんじゃないのか? なのにどうしてドラマ化OK出したんだろう?」と疑問をつづるユーザーも見られる。


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■主な相談窓口

・いのちの電話

ナビダイヤル=0570-783-556(10時~22時)

フリーダイヤル=0120-783-556(16時~21時。毎月10日は8時~11日8時)

日本いのちの電話連盟(https://www.inochinodenwa.org)

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■矢島氏「そのときに信念を感じた」