飛行機内トイレにスマホ貼り付け少女らを盗撮 客室乗務員の男が逮捕
飛行機内でトイレの順番待ちをしていた少女に、声をかけた客室乗務員の男。別のトイレに誘導するも、隠したスマホで盗撮しようとしたことがバレて逮捕された。
アメリカで、飛行機内のトイレにスマートフォンを貼り付け、少女を盗撮しようとした男が逮捕された。『Fox News』『ABC News』などが伝えている。
■ファーストクラスのトイレに誘導
2023年9月2日、ある少女(14)が両親ともに、ノースカロライナ州シャーロット空港からボストン行きの飛行機に搭乗した。
離陸して水平飛行になった後、少女はトイレに行こうとして席を立った。あいにく機内中央付近のトイレは使用中で、空くのを待っていたところ、客室乗務員の男(36)が声をかけてきた。
男は「別のトイレが空いている」などと話して、ファーストクラスのトイレに少女を誘導したという。
■便器にスマホ貼り付け
少女がトイレに入ろうとすると、男は「先に手を洗わせてほしい。それと便座が壊れています」などと説明し、先にトイレに入って行った。
しばらくして男が出てきて、今度こそトイレに入った少女は、便器のフタに何かが付着していることに気付いたという。大判のシールが貼られており、余白部分に手書きで「便座が壊れています」などと書かれていた。
しかもシールからはスマートフォンのカメラ部分がはみ出しているばかりか、ライトまで点灯しており、明らかに「録画中」だったのだ。
■トイレに立てこもり
盗撮に気付いた少女は、「便器のフタ」を自身の携帯電話で撮影。急いで座席に戻り、両親に写真を見せた。
驚いた両親は別の客室乗務員に「盗撮」を伝えると、すぐに機長に報告が行き、機長経由で航空警察に連絡が入った。
また両親が男にも直接抗議したところ、男は逃げてトイレに立てこもる騒動に発展。そうこうしているうちに飛行機は降下を始め、ボストンのローガン空港に着陸した。
男は待っていた航空警察に身柄を引き渡され、事情聴取を受けるも容疑を全面的に否認。捜査員らが男のスマートフォンを回収して確認したが、初期設定に戻されていた。証拠不十分により、男は一旦解放されたようだ。
■児童ポルノ所持で男が逮捕
男には余罪があるとみて捜査を続けた捜査員らは、ついに男のクラウドサービスにアクセスする許可を得た。中身を確認すると、2023年1月から8月にかけて、飛行機に搭乗した未成年者がトイレで用を足す様子を撮影した動画が複数見つかった。
被害者は4人いたそうで、それぞれ7歳、9歳、11歳、14歳の少女だという。他にも、AIで生成された児童ポルノ画像も見つかった。
これを受けて、18日に児童ポルノ所持、児童に対する性的搾取未遂など、複数の容疑で男が逮捕された。男の認否は報じられていないが、有罪となれば最大で禁固刑50年の可能性がある。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)