3ヶ月前に「急死」した息子が生きていた? 「遺族」に届いた遺灰は別人のものと判明 

男性は福祉サービスを受ける手続きで役所へ行き、職員から「あなた、死んだことになってますよ」と知らされた。なぜそんなことが…?

2024/01/26 08:30

遺灰

自宅を出てしばらく連絡が途絶えていた息子について、警察にいきなり死を知らされた家族。しかし、届いた遺灰は本人のものではないことが判明した。

アメリカで起きた不思議な事件の話題を、『KPTV -TV』『KGW8 News』などが報じ、そこに『NEW YORK POST』ほかが続いた。


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■実家を離れた薬物依存の息子は…

オレゴン州ポートランドのタイラー・チェイスさん(23)は、実家を出てから消息が不明だった。しかし昨年9月にマルトノマ郡の職員が実家に連絡をとり、「9月11日に薬物過剰摂取で死亡した」と報告したという。

タイラーさんは重い薬物依存で家族と数年にわたり音信不通だったが、依存症克服のため、昨年の後半からリハビリ治療を受けるようになっていたのだった。

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■所持していた財布で判断

続いて家族の元には遺灰が届いたが、12月19日に再び警察から連絡が入った。なんと「タイラーさんは生きていました」というのだ。

ホームレスの若い男性が死亡し、遺体がマルトノマ郡検視局に送られた際に身元の誤認が発生。所持品にタイラーさんから盗んだ財布があり、中に彼の仮運転免許証が入っていたことが原因だった。

郡監察医局は「簡素な身分証明書は信用せず、指紋の確認も行う必要がある」とし、個人を特定するためのマニュアルを改正すると約束している。

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■福祉局で誤認が判明

誤認が最初に発覚したのは、昨年10月のことだった。貧困者向け食料支援の資格を打ち切られたタイラーさんは、手続きのため地元の福祉局へ。提示したIDカードの社会保障番号を職員がPCに入力した際、予想外の表示に驚いたという。

マルトノマ郡の職員は翌日リハビリ施設に出向き、改めてタイラーさんの生存を確認すると、検死局の早とちりによるミスがあったことを認め、謝罪した。

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■情報は行きわたらず…

ただ、タイラーさんは自分の実家に死の知らせや誰かの遺灰が届いていたとは聞かされず、実家に連絡を入れることをしなかった。そのため家族は、12月19日に警察から報告があるまで何も知らなかったという。

ひどく動転させられ憤慨した家族は、この件を地元メディアの『KPTV -TV』に持ち込み、「このようなことが二度と起こらないようにしてほしい」と訴えた。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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