契約更改難航の佐々木朗希、選手会脱退の報道 「このままだとグレーなイメージが」高木豊氏が見解
ロッテとの契約更改が難航しているとも伝えられる佐々木朗希について、高木豊氏が見解を語った。ファンからも「唖然とした」や「好きに生きてほしい」などさまざまな声があがっている。
元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が25日、公式YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』を更新。未だに契約更改を終えていない千葉ロッテマリーンズ・佐々木朗希投手をめぐる、今後についての見解などを語った。
■昨シーズンに選手会を脱退
佐々木投手は昨年12月、ポスティング制度による今オフのMLB挑戦を希望していると報じられた。ポスティングの申請期間はすでに終了しており、今オフの移籍の可能性はかなり低いとみられているが、交渉が難航しているとも伝えられており、2月1日からのキャンプには自費参加となる可能性もある。
そんな中、きょう25日発売の『週刊文春』では、佐々木投手が昨シーズンから日本プロ野球選手会を脱退していたことを報じた。
プロ野球選手会は球団側との待遇改善交渉などを行う労働組合で、加入は任意だが、特別なケースなどを除き、ほぼすべての選手が加入。若手の選手で加入していないのは佐々木投手だけとも伝えている。
■キャンプに参加しない可能性も?
この報道を受け、高木氏は佐々木投手がキャンプに参加しない可能性も示唆。今シーズンもNPBでプレーするつもりであれば自費参加もあるが、「佐々木の場合は、ロッテでやるのかメジャー行っちゃうのか、みたいな話し合いだから質が違うよね」と話す。
さらに、「1年間(ロッテで)やるのであれば、もう契約はしていると思う。(契約)していないから、揉めごとになっている」との見方も示す。
ロッテと契約せずに任意引退となった場合、3年間はロッテが保有権を持っているため、自由に移籍することもできず、「そこら辺を、話し合いしているのかなって想像してる」と語った。
■「クリーンにいてほしい」
選手会を脱退したことについても、「日本(NPB)に対しての気持ちはもうないのかもしれない。気持ちがない者が、今シーズン契約してしっかりした数字(成績)が残せるかというと…。佐々木朗希のポテンシャルだから、残せなくはないとは思うけども、やっぱり差し引いて考えてしまうよね」と指摘。
「ルールを曲げてまで(MLBに)行って、ファンが応援してくれるのか。このままだとグレーなイメージしか付かない。スターっていうのは、クリーンにいてほしい。みんなが応援しやすい環境でいてほしいと思う」と述べ、「行かせてやりたい親心はみんな持っていると思うし、佐々木がメジャーで投げる姿は見てみたいと思う。ただ、それを純粋に応援したいと思えるような行き方をしてほしい」とした。
また、今後もMLBへの挑戦を希望する選手が増えることを考え、「優秀な人間が増えてきているし、レベルも上がってきているということだから、しっかりしたルールを決めないと。いろんな対処法を考えないといけない」と、移籍に関する新たなルールの整備も訴えていた。
■ファンからもさまざまな声
高木氏の話に、ファンからは「選手会まで脱退してたって聞いて唖然とした」「まさかここまで時間かかるとは。個人的にはあと3年間ロッテで頑張ってメジャーへいってほしい」「このまま行かせてしまうことは悪い前例を作るようであまり良くない」「何をそんなに焦っているのか? という印象」といった声が。
一方で、「彼が納得いくようなことができればそれでいい」「自分の人生だし好きに生きてほしい! 野球できる時間は短いから精一杯やってほしい!」「これくらい芯の強い野心のある人間のほうが見ていて面白い! 一度きりの野球人生だから好きにさせてあげてください!」との意見も寄せられている。