『パルワールド』プレイレビュー、かわいい見た目とは裏腹に凶悪な「パル」と暮らす生活がとにかく楽しすぎる

かわいい生き物と暮らす拠点生活は最高! 巷で話題のサバイバルクラフトゲーム『Palworld』をプレイしてみました。

Sirabee読者の皆さんこんにちは、ソシャゲのログインボーナスはもらえるようになった瞬間もらう派の幽霊坂ゆらぎです。

今回は、私が以前から気になっていたタイトルで、世間でも大きな話題になっている『Palworld(パルワールド)』のプレイレビューをしていきます。


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■不思議な生物「パル」のいる世界で…

Palworld
パルの世界に降り立った私こと幽霊坂ゆらぎ。

本作は『Overdungeon』『Craftopia』などを手掛けたPocketpairによって、Steamにて1月19日にアーリーアクセスが開始したオープンワールドサバイバルゲームです。

私はCraftopiaをアーリーアクセス初期の頃に遊んでいたこともあり、タイトル発表の頃から遊べるのを楽しみにしていたのですが、なんと記事執筆中に販売本数が100万、200万、500万…と、現在まで留まるところを知らない勢いで増加しており、その注目度の高さに驚いています。

Palworld
手に持ったボールでモンスター(パル)を捕まえる、不思議と馴染みのあるシステムですね。

さて、そんな本作はかわいくて不思議な生物「パル」の住む世界で自由に探索や戦闘、基地建設を行なうサバイバルクラフトで、ざっくり言うと『ポケモン』と『ARK: Survival Evolved』を足して割ったようなシステムのゲームです。

ただ、見た目はかわいらしいパルにはダークな設定が満載で、捕獲した際の図鑑の説明文には大抵恐ろしい事が書かれています。Craftopiaもブラックユーモアが満載だったので、ある意味でこういうところはPocketpairらしい一面ですね。

キミ、かわいいのに書いてある説明文が怖すぎない?

また、集めたパルの用途は育てて戦わせるだけではなく、拠点では家具一つ作るのにそれなりの時間がかかり、何をするにもパルの助力が必要になるため、プレイヤーは自ずとパルを理解し、それぞれのやり方で彼らと深く接することになります。

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■完成されたジャンルのいいとこ取り

本作を遊ぶ上ではパルのかわいらしい見た目からポケモンを強く意識しがちなのですが、実際のプレイフィールとしてはARKが近く、同作を遊んだ人であればほぼ行き詰まることなく進行できるのではないでしょうか。

また、ポケモンからも、「Pokémon LEGENDS アルセウス」で提示された「(凶暴な野生動物としての)ポケモンとの共生」というテーマについてスポットライトを当てており、さらにそこを掘り下げたような描写も見られます。

そして、これらの人気ゲームの要素を上手に取り入れているだけでなく、リアルな銃器やパルの違法取引、密漁団の存在など、特有のブラックユーモアがスパイスとして随所に散りばめられています。

Palworld
プレイヤーが最初に降り立つ地はブレスがワイルドなあのゲームのよう。

個人的な話ですが、私がCraftopiaを遊んでいた頃は毎日のように想像の斜め上を行くすさまじいバグに遭遇していたのですが、本作においては小さなバグはあっても、ゲーム進行が不可能になるようなバグが起きなかったのが本当に驚きでした。

「パルとの共生」は重要なテーマの一つ。

全体として、既に完成されたゲームジャンルを換骨奪胎しつつもオリジナルの作品として仕上げていて、戦闘、育成、探索、拠点運営など遊びの幅も広く、アーリーアクセスの段階で遊びごたえはかなりあるように感じました。

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■最高すぎるパルとの生活

私が皆さんに何よりも紹介したいのは、なんといってもパルとの共同生活。捕まえたパルたちと拠点で触れ合えるパートは、本作を遊んでいて最も楽しいポイントの一つです。

Palworld
建築を手伝ってくれるパルたち。かわいい。

拠点にある「パルボックス」に入れたパルの一部は拠点の運営を手伝ってくれるのですが、それぞれのパルにできる作業は、ざっくり言うとそのパルの見た目や特徴の通り。

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焚き火で料理ができるパルたち。すごくかわいい。

例えば二足で立つ猫のようなパルのツッパニャンは運搬、ペンギンのようなペンタマなら水やり、火を吹けるキツネビなら料理や火起こしなど、作業できる分野が決まっています。

パルには仕事をさせるばかりではなく、お腹がすいたパルはご飯を食べるし、夜になったら寝る必要があります。逆に夜行性のパルは夜になると元気に働いていることも。

Palworld
心なしかドヤ顔に見えるツッパニャンもかわいい。色々な種類のパルを揃えると見た目も華やかになります。

また、パルは同じ作業ばかり続けていると飽きたり、働きすぎるとストレスが溜まってしまいます。ストレスの解消にはやけ食いを起こしたり、ふて寝をしたりと、妙に人間臭い行動が多い気がします。

大事な仲間であるパル達がストレスを貯めすぎないよう、拠点には清潔な寝床だけではなく、温泉施設を作ってあげるといいでしょう。

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守りたいこの笑顔。でもよく見ると「睡眠中」になってるような…?

Steamのゲーム紹介画像や説明文から、本作はプレイヤーがパルに強制労働を強いているイメージがありますが、実際にはパルとの接し方は人それぞれ。

拠点に監視台を設置すればのんびり運営から、超絶ブラックな労働環境まで幅広く調整が可能。私はなんとなくノーマルから変えられないタイプなのですが、皆さんの場合はどうでしょう?

Palworld
監視台の設定は右に行くほど非人道的に。プレイヤーの思想が問われているのかも。

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■マルチプレイも楽しい

今回のレビューでは、ゲーム開始時に表示されるチュートリアルクエストを終えるところまでをプレイしました。

チュートリアルといっても実際はかなりやりごたえがあり、最終目標である密漁団ボスのHPはすさまじく、クエストをまっすぐに進めていった時点で撃破するのは至難の業。

周辺で新たなパルを探しつつじっくりとレベリングし、特定のパルが使える特殊なギアを作り、拠点やテクノロジーのレベルを上げて装備を充実させ、地道に戦力を整えていくことが序盤は重要です。

Palworld
特定のパル専用のギアを作れば、特殊なアクションを発動できるように。

また、本作はマルチプレイにも対応しているため、仲間と一緒に徒党を組めば辛いボス戦が一気に楽になります。

インスタンスダンジョンのようになっているボス専用のフィールドでは、参加したプレイヤーに加えてそれぞれのパルがいるので、戦闘が派手でかなり見応えがあります。

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単独では辛い相手には、数の力を見せてやりましょう。

しかも、マルチプレイでは同じギルドに所属していればアイテムの共有や捕まえたパルの受け渡しなどもできるため、共同で拠点を運営することで幅広い楽しみ方ができそうです。

私は最初1人でチュートリアルボスに挑んでベコベコにされたので、3人で挑戦したところ、ピンチに陥りつつもなんとか撃破することができました。

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その辺の敵のHPが数百なのに、ボスは4万以上のHPを持っているので、長期戦は必至です。

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■まだまだ世界は発見に満ちている

チュートリアルで一通りのことを学んだ後は、空を飛んでいるパルを捕まえるのがオススメです。専用のギアを作成すれば自由に空を移動することが可能になり、一気に行動範囲が広がります。

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空から見ると絶景ポイント多数。岩の先端に何かあるような…。

マップに点在する島々にはあちこちに密漁団のメンバーが徘徊していて、時には自分たちの集落の中に捕まえたパルを閉じ込めているので、彼らを倒して解放してあげましょう。

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密漁団に捕まったパルは、助けてあげると仲間にすることができます。

探索範囲を広げていくと、高度な文明を感じさせる謎の塔や、同種のパルの群れを率いる巨大な「ボス」のパル、お宝が眠っていそうな薄暗く不気味な洞窟、断崖絶壁の上にパルのタマゴを見つけたりもします。

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時にはキラキラ光った特殊な個体に遭遇することも。…でも2%は無理でした。

さらに驚くことに、この島にはどうやらパル愛護団体が存在するようなのですが、団体の構成員たちはこちらと目があった瞬間、パルがいようとお構いなしに銃をぶっ放してきたりするので、この世界に潜む闇は深そうです…。


独自の遊び方が満載で、まだまだアーリーアクセスならではのワチャワチャ感を楽しめそうな本作は、やりごたえのあるサバイバルクラフトを求めている人にもオススメできる一本です。

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(取材・文/Sirabee 編集部・幽霊坂ゆらぎ

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