震災直後の北陸、足元の物体見てゾッとした… 変わり果てた姿に「怖すぎる」の声

新潟で見つかったグレーチングの変わり果てた姿が話題に。こうなるには、専門家は「22トンの力が必要」と推測している。

2024/01/24 04:45

■そもそも「グレーチング」とは?

ポスト投稿主・みょうでんさんが件の写真を撮影したのは2日正午ごろのことで、場所は新潟県新潟市西区内。前日の地震で、同エリアは「震度5強」の揺れが観測されている。

まずは鋼製グレーチング工業会の担当者に、グレーチングの用途や性能について尋ねてみることに。

これらの質問に対し、担当者からは「道路上のグレーチングの役割は路面排水となります」「材料は一般構造用圧延鋼材(いわゆる鉄)、防錆処理として亜鉛メッキ加工が使用されます」との回答が。

耐久性に関しては「山間部と比べて沿岸部の方が錆の発生が早い」など、使用環境に左右される部分が大きいため「一概に回答できない」とのこと。

そこで「一般的な道路に使用されるグレーチング」と条件を限定したところ、「適正な荷重条件下で使用されている場合、30年程度は問題なく使用できています」との回答が得られたのだった。


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■専門家は「22トンが必要」

グレーチング

では果たして、どれほどの力が加われば、グレーチングは今回の写真のような状態になってしまうのか。

こちらの疑問を受け、担当者は「地震のエネルギーは計り知れないため、頂いた写真のような形状になるかは不明ですが…」と前置き。その上で「一般的なグレーチングを破壊するのに必要な力(あくまでも計算上)は、両サイドから万力のようなもので圧縮したと仮定した場合、22トン程度が破壊荷重と推測します」と回答している。

「22トン」と数値だけ聞いても、大半の人が「巨大なことは分かるが、どれほどの力なのか見当がつかない」といった感想を抱くことだろう。

「身近な存在」且つ「頑丈な物体」であるグレーチングが見るも無惨な姿になった光景と合わせ、その数値の強大さが初めて理解できた思いである。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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