倉庫に母親の遺体を隠していた男が逮捕 「前科があり通報ためらった」と供述
オークションで倉庫を手に入れた人物が、ゴミ箱に詰められている女性の遺体を発見。その後に逮捕された息子が、「2年以上も遺体を隠していた」と明かした。
何年も前に、アパートで亡くなった母親。それからずっと遺体を隠していた男が逮捕されるまでの経緯を、『USA TODAY』『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。
■倉庫にあった女性の遺体
アメリカ・テキサス州サンアントニオの警察が通報を受け、ある倉庫に急行。内部に置かれているゴミ箱に詰めらた女性の遺体を発見し、捜査を開始した。
通報者は、「この倉庫はオークションで入手したものです」と警察に説明。そこで施設管理者が記録を確認したところ、売却前に倉庫を借りていたのは、ロゲリオ・バーナルという53歳の男であることが明らかになった。
■倒れた母親
2023年12月22日に逮捕されたバーナルは、遺体について「僕の母親です」「2021年10月31日、母はシャワー中に転倒したんです」などと話しだした。
母親の介護をしながら一緒に生活していたというバーナルは、「すぐに確認しに行ったところバスルームの床で倒れていたが、まだ息はしていました」と供述。しかし前科があったことから通報をためらい、救いは求めなかったのだと明かした。
■遺体を隠すことに
ほどなくして母親は死亡したが、バーナルは通報せずに遺体をクローゼットに入れた。灰汁やクリーニング用品を用いて遺体を隠したが、しばらくするとアパート室内にブユが発生したため、2022年10月には退去を命じられたという。
困ったバーナルはとりあえず倉庫を借り、ゴミ箱に詰め直した遺体と私物数品を移して保管した。バーナルがなぜその後に倉庫の使用をやめたのかなど、詳細は分かっていない。
バーナルは郡刑務所に送られ、保釈金は7万5,000ドル(約1,060万円)に設定された。
■驚きと怒りの声
この経緯を報道で知った人たちは驚き、「母親の年金などの不正受給が目当てだったのではないか」などとネット上に書き込んだ。
またバーナルの冷酷さにショックを受けた人たちからは、「命がけで産んでくれた母親をこんな目に遭わせるなんてひどい」「発見した時点で生きていたのに見殺しにするとは…」といった声も上がっている。
・合わせて読みたい→「コンビニのゴミ箱を調べて」の通報で新生児の遺体発見 30代の母親が逮捕
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)