「美しい男性」に選ばれたモデルが神父に すべてを捨てた「転職」に賛否両論
モデルとして活躍中のイタリア人男性。ある共同生活がきっかけとなって、神父を目指すことにした。
イタリアでモデル兼俳優として活躍する男性が、これまでのキャリアを捨てて神学校に入学した。『Fox News』『Daily Mail』などが伝えている。
■17歳で「最も美しい男性」に
トスカーナ州カステルフィオレンティーノ出身のエドアルド・サンティーニさん(21)は、雑誌などで活躍する人気上昇中の元若手男性モデルだ。
約4年前の2019年、当時17歳のサンティーニさんは、ファッション関連会社が手掛ける「イタリアで最も美しい男性」コンテストに参加して、見事に栄冠を勝ち取った。
その後は俳優を目指してモデル活動を続け、Instagramのアカウントには1万人以上のフォロワーがつく人気者に。将来を期待されていた中、突然ファンを驚かせる報告した。
■神父になる決意
3日、サンティーニさんはInstagramに動画を投稿し、「神の意志により、21歳になって神父になる道を選びました」「モデル業を捨てる決意をしたんです。これからは違う形で生きていきます」とコメントして、神学校に入学したことを明かした。なお、動画は現時点で削除されている。
またサンティーニさんにとって「21歳」は特別な年齢のようで、「母親が21歳の時に私を妊娠していることがわかって、父親と結婚しているんです」などと話している。
■きっかけは神父との生活
サンティーニさんが神父を目指すきっかけとなったのは、2人の神父との出会いだ。昨年、彼らと生活を共にしたそうで、このことがサンティーニさんの中で「人生最高の体験」になった。その後すぐに司祭の元に行き、神学校への入学希望を伝えたという。
最近になって神学校での生活を始めたサンティーニさんは、充実した日々を過ごしている様子。「純粋な心を持つ新しい世界の人との出会いは素晴らしいもので、私を成長させてくれます」「この選択に後悔はしていません。なぜなら今、私は幸せだと叫ぶことができるんですから」などと各社取材に語っている。
■男性を案じる声も
神父を目指す男性のニュースが報じられると、ネット上では「夢に向かって頑張ってほしい」「内面も外見も美しい人だ。こういう若者が増えると未来は明るい」「幸せだと言えることが一番」「転職がうまくいくといいね」など、サンティーニさんを応援する声が集まった。
その一方で、「モデルになれるのは一握り。あとで絶対に後悔する」「芸能界も神父の世界も、美しく素晴らしいものではないと思うが」「人生最高の体験とは、やはりそっちに目覚めてしまったか」「神父になる目的が、よこしまなものでないことを祈る」といった皮肉まじりな声もあがっている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)