能登半島地震への岸田文雄首相の指導力は十分? 6割が「足りない」
中学生の集団避難も始まった能登半島地震の避難生活。岸田文雄首相の指導力について聞いてみると…。
元日に起きた能登半島地震は、珠洲市や輪島市などに大きな被害を与え、今も避難生活が続いている。珠洲市と能登町では、21日から中学生およそ140人の集団避難も始まった。
■中学生の集団避難も開始
山がちで過疎地域が多い能登半島では、土砂崩れやひび割れなどで道路が寸断され、支援にも遅れが目立った。避難所では、トイレがあふれて汚れてしまい、使用困難になっている様子も伝えられていた。
富山県など近隣も含めた二次避難も始まっているが、復旧にはまだまだ長い時間がかかりそうな状況だ。こうした復興対策を指揮する岸田文雄首相の指導力について、国民はどのように見ているのだろうか。
■6割が「足りない」
Sirabee編集部が、1月9〜11日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「能登半島地震に際しての岸田文雄首相の指導力」について調査したところ、「全く足りない」と答えた人が27.9%。
「かなり足りない」が30.0%で、指導力不足を感じている人が6割に迫った。ただ、最も多い回答は「ある程度は十分」で36.3%。また、「かなり十分」は4.8%、「完璧に近い」はほぼゼロに等しい結果となった。
■年代が上がるほど厳しい声
昨今、とくに安倍晋三政権によるアベノミクスで景気回復した影響もあってか、「若い世代では自民党支持率が高い」とも言われる。
今回の調査でも、岸田首相の指導力不足を感じる人は、10〜20代だけが5割を下回った。首相の指導力を最も疑問視しているのは、60代で65.5%。この世代は、3割以上が「全く足りない」と回答している。
自由民主党内の「派閥裏金問題」では、岸田派(宏池会)の解散を決定した岸田首相。被災地支援でもリーダーシップを振るい、支持率回復ができるだろうか。
■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)