大便入りポテトチップス缶をポイ捨てする弁護士 「ストレス発散」と供述し業務停止処分
ポテトチップス缶に大便を入れて、駐車場にポイ捨てした弁護士。監視カメラで特定され、手痛い罰を受ける羽目になった。
アメリカで、大便入りの缶を駐車場に投げ捨てた弁護士が、業務停止処分を言い渡された。『New York Post』『Meaw』などが伝えている。
■大便入り缶を捨てる男
2021年11月、オハイオ州の犯罪被害者サポートセンター駐車場で、何者かがフタをしていない大便入りのポテトチップス缶を投げ捨てるという出来事が、繰り返し発生した。
同駐車場は裁判所に隣接していたこともあって、被害者に対する嫌がらせかと思われた。そこで同センターが監視カメラを確認したところ、車の運転席から缶を駐車場に向かって投げつける男の姿が確認できたという。
■軽犯罪法違反で罰金刑に
監視カメラの映像に映っていた男は、同州の被告人弁護士として活躍する男だと判明。サポートセンターが男の映像を持参して警察に通報するも、男は逮捕されなかったようだ。
しかしのちに、治安を乱す行為やポイ捨てによる軽犯罪行為で、男は起訴された。最終的には罰金刑に処され、3万5千円ほどの罰金が科せられている。
事態を重く見た裁判所は、男の処分を検討すべく聴聞会を開くことに。そこで事件の詳細が明らかになっていく。
■男の処分をめぐる聴聞会
聴聞会の調べによると、当時の男は殺人事件の被告側の代理人弁護士として、案件を担当していた。よって頻繁に裁判所に出入りしていたという。
男の自宅は、サポートセンターから20分ほどの距離にあった。家で大便缶を仕込んだ男が、意図的に同センターの駐車場を選んで投げ入れたと訴えた。
というのも、隣接する被害者サポートセンターには、男が裁判で対峙する原告側の被害者がいたからだ。数分後に顔を合わせる被害者に「いたずら」を仕掛けることでスリルを求めたなどと、男の動機を説明した。
■業務停止処分が追加に
しかし証言台に立った男はその動機を否定し、大便缶を投げ捨てた場所はランダムで、今まで10回以上やっていると説明した。
続けて、男は「いたずらでやったわけではなく、ポテトチップス缶の中身がわかった時の驚いた顔を見たかった。何かを放出するような感じ。(ストレス)発散になったんです」などと話した。
今年11月28日の聴聞会後、裁判所は男の振る舞いを、法的業務を遂行するうえで悪影響を及ぼすと結論付けて、1年間の弁護士業務の停止処分を言い渡した。執行猶予が半年付いたという。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)