心臓発作で急死した高齢父の足元に2歳息子の遺体が… 餓死と判明し母親は悲痛

突然の悲劇に見舞われ、父親を失ってしまった幼い息子。腹を空かせて衰弱し、遺体のすぐそばで餓死してしまった。

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一緒に暮らしていた高齢の父親が、いきなり死亡。幼い息子は救いを求めることもできず、続けてたったひとりで亡くなった。あまりにも悲しい親子の最期について、『The Mirror』などイギリスのメディアが伝えている。


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■心臓発作で倒れた父親

イギリス・リンカンシャー州で暮らしていたブロンソン・バタースビーくん(2)の父親であるケネスさん(60)は、ずいぶん前から体調不良に悩んでいた。

心臓病を患っており、黄疸もひどい。仕事もできない状態だったため、週に一度はソーシャルワーカーが父子を訪問し、状態を確認するようにしていた。

そんな中、ケネスさんは心臓発作を起こして急死。幼いブロンソンくんは保護者を失い、食べ物や飲み物で腹を満たすことさえできなくなってしまった。

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■父子の遺体を発見

そして2日、ケネスさんが亡くなった数日後にソーシャルワーカーが自宅を訪問。呼び鈴を何度も鳴らしたが誰も出てこないため、その日は諦めて2日後に再び出向いた。

しかしやはり応答はない。困ったソーシャルワーカーは警察に通報し、9日には大家から鍵を借りて家に入り父子の遺体を発見した。ブロンソンくんは、ケネスさんの足元で体を丸めて息絶えていた。

警察はふたりの死が事実であると認め、現在も捜査を続けているとコメント。事件性はないとの見方も明かしている。

担当していたソーシャルワーカーは自主的に休暇を取ったとみられているが、停職処分にはなっていない。

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■母親のショックは大きく

ブロンソンくんの母親でケネスさんにとっては元パートナーであるサラさんは、当局に激怒。一部メディアの取材に応じ、「1月2日に、もしソーシャルワーカーが強制的に家に入ってくれていれば、息子は生きた状態で保護できたはず」と述べ怒りをあらわにした。

またブロンソンくんの検視結果にも触れ、「餓死したことが分かりました」「遺体はもろい状態で、抱いてやることもできませんでした」「触れるのが精一杯だったんです」とも語っている。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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