店で買おうとしたSサイズ服、明らかにデカいと思ったら… 値札の「3文字」に衝撃走る
とあるアパレルブランドが展開した衣類の「サイズ」に違和感が。その正体と「購入方法」に驚きの声が上がっているのだ。
服を買う際に「骨格診断」や「パーソナルカラー」に注目する人が多い昨今。しかし基本中の基本である「サイズ感」は、しっかり押さえておきたい。
近頃ネット上では、この「サイズ表記」と「購入方法」があまりにぶっ飛んでいるアパレルブランドが話題となっているのをご存知だろうか。
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■「お金を払う」だけでは購入できない?
今回注目したいのは「解けないと、着れない」という、少し不思議なアパレルブランド『トキキル』。
代金を支払い、商品を受け取る…というのは、買い物における「常識」だが、なんと同ブランドの商品を購入するには「謎を解く」というプロセスが生じるという。
つまり、お金をどれだけ持っていようと、謎が解けない限り、商品を購入できないのだ。
■Tシャツにプリントされているのは…
そして同ブランドのユニークな点は、その謎がアパレルグッズそのものに「組み込まれている」という点。
同ブランドのTシャツやパーカーといったアイテムには、例えばオブジェを引っ張っている猫や、何らかの法則性に従って並んだ謎の記号、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』を連想させる鯨と本の融合したような生物などがデザインされている。
これらは単なるデザインではなく、同時に「暗号」なのだ。
そのため同ブランドのショップに入店した際は、多数の謎に囲まれる…という、謎解き好きには堪らないシチュエーションを楽しめる。入口では、頭の整理用に筆記具とメモ用紙を配布しているので一安心だ。
アイテムのデザイン(=謎)は名だたるインフルエンサーらが手掛けており、個々人の個性やセンスが反映されているのもポイント。
■「サイズ表記」と思いきや…
解けないと、着れない
少し不思議なアパレルブランド
『トキキル』2024.1.13-14 OMOTESANDO
Nakamu ふくらP ヨビノリたくみ 梨 pic.twitter.com/fLO50M9413— トキキル (@tokiqil) October 26, 2023
去る1月14日、記者は東京港区の「+8 Gallery&Studio」にて期間限定でオープンしたショップに足を運んだ。
服はジャストサイズで着ることが多く、小柄な体型である記者はTシャツのサイズはXSかSサイズと決めている。そのため商品のサイズは念入りにチェックする派なのだが…値札のサイズ表記に違和感が。
なんと服のサイズと思ったアルファベットは「難易度」のサイズと判明。そう、トキキルの商品は「服のサイズ」でなく「謎の難易度」をS〜XLで表示しているのだ(服はいずれもフリーサイズ)。
店頭でかわいらしいデザインの服の値札を見て「服はかわいいのに値段はかわいくない…」と絶望した経験のある人は多いと思うが、トキキルでは「服はかわいいのに難易度はかわいくない…」という、絶対に他のブランドでは味わえないジレンマを楽しめる。
なお、XLのTシャツに関しては「謎を解くのに大量の時間を要する」という理由から、異例の「解けなくても買えます」という措置がとられていた。
そう聞くと「他の問題もアホのように難しいのでは…」と尻込みしてしまうが、店内のスタッフがヒントをくれるので、安心して「謎解き」という名の買い物を楽しんでほしい。
次回は22〜25日にかけて、新宿区歌舞伎町「東京ミステリーサーカス」にて出店予定。入店にはチケットが必要となるため、気になる人は早めにチェックしておこう。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)