【オリ熱イズム2024】オリックス打線を苦しめた前ロッテのカスティーヨを獲得 6人の外国人選手が一軍枠「4」を狙う
オリックス・バファローズの2024年シーズン。ゴンザレス、セデーニョの残留組に加え、新たに獲得したカスティーヨ、エスピノーザなどを加えてスタートを切る。
オリックスは前ロッテのルイス・カスティーヨ投手と、前パドレスのアンダーソン・エスピノーザ投手を獲得したと発表した。2024年シーズンは、ゴンザレス、セデーニョの残留組とトーマスの野手3人と、マチャド、カスティーヨ、エスピノーザの投手3人の外国人6人体制でスタートする。
■マチャド、カスティーヨを獲得
当初、オリックスは前ロッテのルイス・ペルドモや、ソフトバンクのロベルト・オスナの両リリーバーを獲得に向けて調査していたが、平野佳寿をサポートするクローザー候補として早々とマチャドを獲得すると、ペルドモではなく同じく前ロッテのカスティーヨの獲得へ動いた。
カスティーヨは昨年の9月20日、京セラドーム大阪でオリックスの優勝がかかった試合で好投。5回2/3を無失点で抑えたため、途中降板しなければこの日の優勝はなかったのではないかという声も多く、オリックス打線は苦しめられた印象が強い。昨年、対オリックスの成績は3試合に登板して防御率1.72という好成績だった。
■可能性を秘めるエスピノーザ
来日1年目だった昨年は12試合に登板したうち、9試合に先発。3勝3敗、防御率3.12の成績を収めており、オリックスでは、ワゲスパックが退団したことから、チーム事情によって先発または中継ぎのロングリリーフを任されることになりそうだ。
先発と中継のどちらも行けるのは大きな強みである。エスピノーザは昨年マイナーリーグで28試合に投げており8勝9敗、防御率も5.40だったが、まだ25歳と若いだけに日本で化ける可能性を秘めている。
エスピノーザは先発争いをしながら、春季キャンプの紅白戦やオープン戦での実戦登板を見ながら首脳陣は起用法を考えることになるだろう。
■一軍の切符を掴むのは…
まずはこの6人が一軍外国人枠の「4」を投打ともに争うことになる。残留したゴンザレスやセデーニョも打撃面ではまだ本領を発揮しているとは思えないだけに、トーマスの内容によっては誰が一軍に入るのかはわからない。
また投手陣がズバ抜けて良かった場合は、外国人投手3人体制もあり得る話だ。個人的には昨年のキャンプで育成選手として、外国人では珍しく全力で練習に励んでいたセデーニョが、今年のキャンプでも日本流の練習に励んで一軍の切符を掴んでもらいたい。
■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)