飛行機内への”ペット持ち込み”は可にすべき? 4割は「持ち込むべきでない」

正月に起きた羽田空港での事故では2匹のペットが犠牲に。動物の機内持ち込みについて世間の意見を調べてみると…。

猫・飛行機

2日、羽田空港の滑走路で起きた日本航空516便と海上保安庁のみずなぎ1号による衝突事故。日航機の乗員乗客らは無事避難することができたが、滑走路上にいた海保機は5人の乗員が命を落とした。


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■2匹のペットが犠牲に

痛ましい事故ながら、日頃の訓練の成果ゆえか日航機CAらの適切な避難誘導には、称賛の声も多く寄せられている。ただ、人間が助かった一方で、貨物室に預けられていた2匹のペットが機体の炎上によって死亡。残念な結果となった。

これに対して、SNSでは「貨物室ではなく機内持ち込みを可にすべき」といった議論が噴出。女優の石田ゆり子もインスタグラムに同様の投稿をしたところ、賛成・反対のコメントが多く寄せられ、大炎上することになった。

ペットを家族同然にとらえる人からは、「貨物室ではかわいそう」との声が。しかし、現状でも機内持ち込みを可にしている航空会社の多くで、「ペットは荷物」との扱いから非常時に持ち出すことはできない。

また、動物の毛などにはアレルギー症状を持つ人も多く、糞尿などの匂いや鳴き声など騒音の問題もある。世間はどのように考えているのだろうか。

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■4割弱は「持ち込むべきでない」

Sirabee編集部が、1月9〜11日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「飛行機内へのペット持ち込み」について調査したところ、「持ち込むべきでない」と答えた人が36.0%。「持ち込み可にすべき」はわずか9.3%だった。

また、「(持ち込みたいのなら)持ち込み可の航空会社やチャーター便などに乗るべき」という意見が最も多く、54.7%と過半数にのぼっている。

実際、国内線ではスターフライヤーがペットの機内持ち込みを認めているが、こちらも当然のことながら非常時の持ち出しはできない。

飛行機ペット持込み

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■若い世代は「専用便を」

今回の調査結果は、世代による意識差が大きい。ペットを飛行機に「持ち込むべきでない」と答えた人は年代が上がるほど増え、60代では46.6%に。一方、10〜20代では28.9%にとどまっている。

「持ち込み可にすべき」という人はどの世代でも1割前後とかなり限られるが、若い世代では「持ち込み可の航空会社やチャーター便」といった選択肢を提案する人が多くなっている。

飛行機ペット持込み

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■執筆者プロフィール

タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター

1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。

著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)

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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年1月9日~1月11日
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)

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