泥酔した女性が雪の中で凍死 車から引きずり降ろした男が有罪に
一緒に酒を飲み歩いた女性が泥酔し、車内で寝てしまった。そのとき男が取った行動は、あまりにも身勝手なものだった。
アメリカで、雪の中に女性を置き去りにして死亡させたとして、起訴されていた男に有罪判決が下された。『Wish TV』『County Local News』などが報じた。
■一緒に飲み歩いた男女
2019年2月18日午後、インディアナ州在住の男(38)がある女性(50)と酒を飲み歩いた。女性が既婚者であり未成年の子供が2人いるという事情から、2人の詳しい関係は伏せられているが、一部では「友人」と報じるメディアもある。
この日、2人は酒を購入して男の車でどこかに行き、車内で飲んだという。女性はかなりの量を飲んだようで、泥酔して車内で寝てしまった。男が起こそうとしたが。、反応はなかったという。
困った男はコインランドリーの裏手に車を停めると、後部座席で寝ていた女性を車から引きずり降ろして、そのまま道路脇に置き去りにした。
■雪に埋もれた女性の遺体発見
当時は雪が積もっており、気温はマイナス10℃の極寒だった。通行人から警察に通報があったようで、駆け付けた警察官らが雪に埋もれた状態の女性を発見。置き去りにされてから約10時間後のことで、救急車が呼ばれるも死亡が確認された。
警察は当初、本件を「事故」としていたが、現場近くの監視カメラの映像を確認したところ、車から女性を引きずり降ろす男の姿が映っていたことから、「事件」に切り替えた。
他にも男が女性のジャケット、帽子、手袋などを、車から投げ捨てる様子が映っていた。
■監視カメラに男の姿
男の車が走り去った後、女性はしばらく生きていたようで、手足を動かして体を起こそうとする様子がうかがえたという。しかし男が去ってから2時間後、力尽きた女性は横たわったまま動かなくなった。
映像からは男の車のナンバーも確認できたそうで、すぐに身元が判明。捜査員が自宅に向かい事情を聴くと、男は女性と飲み歩いたことを認めて、「早く家に帰らなければならなかった」などと説明した。
また、女性を雪の中に置き去りにした理由については、「なぜそんなことをしたのか覚えていない」などと話したという。
■過失致死で有罪に
事件から2ヶ月後に、女性は低体温症によって凍死したことが判明した。また血液検査の結果、アルコール血中濃度は法定基準値の3倍以上あったという。警察はこの結果を受けて、誘拐、過失致死など複数の容疑で男を逮捕した。
その後、起訴された男の裁判が開かれ、11月28日の陪審員裁判で過失致死などにより有罪判決が下された。量刑は12月に言い渡される予定だが、過失致死罪では最大でも6年の禁固刑だという。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)