地震に備えて「家具固定」をしている人は4割以下 若い世代では3割にとどまる
地震対策として大切な家具や家電の固定。対策している人の割合を調べてみたら…。
■専用グッズも
震源となった能登地方では家屋が倒壊し、輪島では鉄筋コンクリートのビルが倒壊するといった被害も発生している。地震を避けることはできないが、事前の対策として可能なのは家具や家電品の固定。
これについては専用の耐震固定グッズも販売されている。賃貸物件では壁に穴を開けることにハードルもあるかもしれないが、自治体なども推奨しており、命には代えられない重要な地震対策だ。
現在、どれくらいの人が家具の耐震対策をしているのだろうか。
■固定している人は4割以下
Sirabee編集部が、1月5〜9日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「家具の耐震固定」について調査したところ、「万全にしている」と答えた人はわずか2.6%。「ある程度はしている」という人が最も多く、33.9%だった。
家具・家電の耐震対策ができている人は4割に満たず、今後も同じような規模な地震が発生した場合は、大きな被害につながる可能性がある。「全くしていない」と答えた人も31.0%に及んだ。
■高齢者は用意周到
今回の調査を世代別に検証してみると、60代では「万全に」「ある程度」を合わせて47.5%と5割近くがかなり対策していると回答。
若い世代ほど対策していない様子もうかがえるが、ワンルームマンションなど小さな部屋の場合、そもそも家具が少ない、賃貸のため固定しづらい、といった事情もあるのかもしれない。
■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)