西武ライオンズ、山川穂高の人的補償で甲斐野央を獲得 和田毅残留もファン複雑
埼玉西武ライオンズが山川穂高の人的補償で甲斐野央の獲得を発表。一部で「決定」と報じられた和田毅は残留。
埼玉西武ライオンズは11日、フリーエージェントで福岡ソフトバンクホークスに入団した山川穂高選手の人的補償として、甲斐野央投手を獲得したことを発表した。
■西武が獲得を発表
埼玉西武ライオンズは11日17時半ごろ、公式Xとオフィシャルサイトに「山川穂高選手のFA移籍に伴う人的補償選手として甲斐野投手を獲得した」と発表。
西武の公式サイトでは渡辺久信GMが「チームにとって、救援投手が大きな補強ポイントでした。真っすぐとフォークで打ち取ることができるライオンズにいないタイプの魅力的な投手です」とコメントする。
一方福岡ソフトバンクホークスも甲斐野投手の移籍を発表し、「突然のことではありましたが、ホークスには本当にお世話になり感謝しかありません」という談話を掲載した。
■和田投手が移籍と報じられていた
山川選手の人的補償選手については一部スポーツ紙が10日夜「西武ライオンズが和田毅投手の獲得を打診している」と報じ、混乱が生じた。
和田投手は福岡ダイエーホークス時代に入団し、長年チームを支える「ホークスの顔」。アメリカ挑戦を経て再びホークスに入団し、昨年は8勝を挙げている。
それだけにホークスファンからは「和田はおかしい」「なぜプロテクトしないんだ」「ファンを辞める」などと憤りの声が噴出していた。
■甲斐野投手はドラフト1位入団
人的補償選手に選ばれライオンズに移籍することになった甲斐野投手は2018年のドラフト1位でソフトバンクに入団。ルーキー時代は150キロを超える速球を武器に中継ぎ投手として活躍し、チームの優勝・日本一に貢献した。
2年目は肘を痛め1軍登板がなかったものの、3年目以降は再び中継ぎとして活躍していた。ソフトバンクは昨年も近藤健介選手の人的補償で元ドラフト1位の田中正義投手が北海道日本ハムファイターズに移籍しており、2年連続でドラフト1位選手がパ・リーグ他球団に流出することになった。
■ファンの反応は…
当初和田投手が移籍と報じられていただけに、ホークスファンからは「和田じゃなくてよかった」という声や「甲斐野が抜けるのも十分痛い」「甲斐野だからいいというわけでもない」などの意見が。
一方でライオンズファンなどからは「どちらにせよ和田はプロテクトされていなかった?」「ソフトバンクが泣きついて代えてもらった可能性もある」などの声も上がっていた。
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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)