性的暴行を受け殺害された70代女性の遺体を孫が発見 40代男による犯行
外出したまま、なかなか帰ってこない祖母。心配になり捜しに出かけた孫が半裸の祖母を発見したが、すでに息絶えた状態だった。
血の跡を辿ったところ、そこには変わり果てた祖母が…。孫の通報を受けて捜査を開始した警察が、45歳の男を逮捕するまでの経緯を、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。
■帰ってこなかった女性
6日午前9時、タイ・サケーオ県でリサイクル可能なごみを集めて売る仕事をしている女性(75)が、いつものように外出した。その日は交番に行き、ペットボトルを集めて帰る予定だったというが、女性は家に戻らなかった。
女性の孫(27)は自宅で帰りを待っていたが、女性からは連絡さえない。孫は午後2時まで待ったが心配でたまらなくなり、捜しに行くことにした。
■孫が遺体を発見
使われなくなってしばらく経つ自動車ショールーム付近まで歩いた孫は、血の跡を発見。それを辿ったところ近くのサトウキビ畑に行き着き、そこで倒れている女性を発見した。
午前中はいつものように元気だったのに、半裸で倒れている仰向けの女性はすでに息もしていない。遺体のすぐそばには犯人の物と思われる建築用具、衣類、斧が入った袋が転がっていた。
■殺害を認めた男
ただちに捜査を開始した地元警察は、その少し前に交番を訪れた45歳の男が怪しいと考えた。
「食べ物と飲み物をください」「バスでサラブリー県に行きたい。ここでバスを待ちたいので許可してほしい」と言っていたはずなのに、男はいきなり姿を消して交番に戻らなかったのだ。
男がいなくなった時間と、女性が殺害された時間帯が重なる。そう考えた警察が男を捜し出し事情を聞いたところ、男は殺害と性的暴行を認め、「サトウキビ畑に無理やり連れ込んだ」「石で殴り殺した後に襲った」と供述した。
■高齢女性が狙われる事件
高齢女性が性的暴行を受けて殺害される事件が、世界各地で相次いでいる。2023年9月にはラオスで暮らす40代の男が民家に押し入り、75歳の女性を襲った。しかし抵抗されたためつるはしで殴りつけ、さらには大型ナイフで足、顔、首を切りつけて命を奪った。
日本でも、高齢女性が襲われ現金などを奪われる事件が昨年も何度か発生した。体力などが低下している高齢者が、ターゲットになることは少なくない。高齢者は自宅のセキュリティを見直す、ひとりで人が少ない場所に行かないよう心がけるなどして防犯に努めたい。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)