街の像に防寒グッズを添えて「必要な人はどうぞ」 女性らの善意に救われる人も
不要になった防寒グッズを集め、通りに建つ像につけてまわる女性たち。「寒さに必死に耐えている人たちに使ってほしい」という思いで始めた活動だった。
十分なお金がなく困っている人たちに、厳しい冬をどうか乗り切ってほしい。そう考え立ち上がった女性たちの活動について、『12News』などアメリカのメディアが伝えた。
■優しい女性たちの活動
アメリカ・アリゾナ州メサで暮らすシャリー・モンサムさんと姪のケンドラ・クックさんが、冬用の帽子とマフラーといった防寒グッズを、通りに建つ像につけてまわる活動を続けている。
メサは経済的に困窮している人が多く、2022年の貧困率は26.9%。ホームレスの人も少なくない。それを知るふたりは困っている人たちが寒さをしのげるよう願い、この活動を始めたのだ。
■何年も続く活動
シャリーさんとケンドラさんは「もし寒ければ、どうぞひとつお取りください」「少しでも暖かくしてお過ごしください」という思いを込めながら、15~18もの像に防寒具をつけてまわる。
活動を始めたのは、今から4年前。家族、友人、隣人らに声をかけて使わなくなった帽子とマフラーを提供してもらったが足りなかったため、リサイクルショップにも行って買い足した。
ふたりが置く防寒具を心待ちにしている人は、確かにいる。像につけるとすぐになくなることを知ったシャリーさんは、「もっと多くの人に同じような活動をしてほしい」とメディアを通して訴えかけた。
■「どうか貢献を」と呼びかけ
シャリーさんは「多くの教会では、ホームレスの人たちに提供する衣類や食料品を集める活動や炊き出しを行っています」「誰だって(社会が必要としている良い)変化をもたらすことができるのです」と断言した。
そして「人助けのためにできることを、どうか探してください」「私たちは、困っている人たちを助けるためにここにいる。私はそう思っているんです」とも話している。
■約8割が「お金で困った経験あり」
Sirabee編集部が全国の10~60代の男女1,000名を対象に調査を実施したところ、全体の80.6%が「お金のことで困った経験がある」と回答した。
日本では路上生活者の数そのものは減ってきたと言われているが、「ネットカフェ難民」なども少なくないことから、実態の把握は難しい。貧困家庭も、決して少なくない。
困っている人は各自治体の相談窓口を積極的に利用するなどし、問題解決を目指したい。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)
対象:10代~60代男女1,000名