大都会の通勤ラッシュを電動スーツケースで回避する女性 警察官に罰金科せられる
通勤ラッシュのなか、余裕の表情で進む女性が出現。電動スーツケースに乗っており、警察官に制止された。
通勤手段は電車やバス、自転車や車などさまざまあるが、変わった物を使う女性が人々を驚かせた。シンガポールの『AsiaOne』や上海の『South China Morning Post』が報じている。
■大都会をひとりスイスイと
11月23日の朝、中国・上海の路上で1人の女性がすれ違う人々を驚かせていた。通勤する人たちでにぎわう大都会の街中を、電動スーツケースに乗りスイスイと移動していたからだ。
しかし大きな交差点を渡り切ったところで、女性はたまたま居合わせた交通警察に停止を命じられた。目撃した人物が2人の警察官に囲まれ質問をされている女性の様子を撮影し、SNSに投稿していた。
■警察官に「仕事場に送ってくれるの?」
警察官とやりとりしている間も、電動スーツケースに座りっぱなしの女性。必死に「渋滞がひどく、これで通勤するのが最善の移動方法だった」と説明していたそうだ。
しかし警察官は、女性の行為は道路の利用者全員に対し危険をもたらすことを強調。さらに電動スーツケースで公道を走行することは、違法になることを説明した。
だが目撃者によると、納得のいかない女性は「では、あなたたちが毎日私を仕事場まで送ってくれますか?」と驚きの反論をしていたという。
■世間から非難が殺到
その態度に激怒した警察官は女性を𠮟責し、罰金を科した。SNSでは、女性の行動に対し「無責任すぎる」「自己中すぎるだろ」といった声が殺到している。
他にも「誰かを事故に巻き込んだらどうするのか」「完全に交通ルールを無視し、他人の命を尊重していない」「厳しく罰せられるべき」など、多くの非難が寄せられた。
中国の交通安全規制によると、電動スーツケースは車両や自転車などの非動力車両ではないため、道路での走行は禁止されている。
■スーツケースは1個4万円前後
電動スーツケースは1個あたりの平均価格が280ドル(約4万円)で、近年の中国では人気が高まっている。屋内と住宅地の私道でのみ使用が許可されているため、ショッピングモールや空港内での移動に利用する人も多いそうだ。
だが中国では電動スーツケースを使用する際の特定の法律がまだ少なく、規定は各航空会社や鉄道会社によって異なっており、持ち込みを禁止している鉄道もあるという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)