ビーチで撮影した動画に助けを求める男性の姿が… 数日前にも女性がサメの被害に
メキシコのビーチで、男性がサメに襲われる様子がたまたま撮影された。衝撃の映像に、人々は震撼している。
ビーチで遊ぶ子供を撮影した動画の背景に、男性がサメに襲われている瞬間が映り込んでいた。この衝撃の出来事を『DailyMail』がレポートしている。
■何かに襲われる瞬間を撮影
マレーネ・ルビアーノさんという女性が、娘を連れてメキシコ南部のプラヤ・キエタというビーチへ。娘の誕生日記念だったことから、マレーネさんのパートナーが2人の遊ぶ様子を撮影していたという。
マレーネさんたちがしばらくのあいだ海岸を散歩していると、海から物音が聞こえてきた。とっさに離れようと思ったマレーネさんは、撮影していたパートナーの元に駆け寄った。
その物音は、海で泳いでいた男性が助けを求める声だったようだ。何かに襲われている瞬間の様子が、動画の背景にしっかり捉えられていた。
■観光客がサメの餌食に…
男性はカナダ出身のジョセフ・ビネンスさん(76)で、泳いでいたところをサメに襲われたと、同行者の女性が話したそうだ。
環境天然資源省によると、この地域でサメが目撃されるのは稀らしく、地元警察はサメとワニの両方の可能性について、さらに調査するとしている。
マレーネさんたちを映した動画には、ジョセフさんがブイに向かって泳ぎながら、助けを求めて手を振り、水に引きずりこまれる様子が映っていた。そして救出された時は脚のほとんどがもぎ取られた状態で、失血死していたと報告されている。
マレーナさんは「男の人が海から引き揚げられた時、ひどい傷だとすぐにわかりました。出血はしていませんでした」と証言している。
なお同行していた女性は、負傷したが一命は取りとめ、地元の医療機関に入院しているという。
■沿岸部は厳戒態勢
プラヤ・キエタはサメとワニが生息するエリアで、2023年12月に入ってからも目撃や被害が報告されていたという。
ジョセフさんらの事故の数日前には、海洋生物研究をする学生だった女性(26)が海洋沖17メートルあたりを泳いでいたところ、サメに襲われ足を食いちぎられた。女性はすぐに海から引き揚げられたが、やはり失血死していたそうだ。
現在、当局は当面のあいだはビーチを閉鎖し、危険信号を表す旗を掲げた。また海軍がドローンで空からの探索も行っており、厳戒態勢が敷かれている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子)