「モノポリーのルールにいくつかの誤解」と専門家 超ロングセラーゆえ徐々に変化か
世界で愛されてきたボードゲーム『モノポリー』。ただし長年遊び継がれてきたなか、いくつかの奇妙なルールが広まっていたようだ。
『モノポリー』はボードゲームの世界の超ロングセラーで、クリスマスプレゼントとしても人気だ。しかし、間違ったルールでプレイしている人が意外に多いことを、ご存じだろうか。
ゲームの専門家がそれを指摘し、注目を集めていると『Wales Online』『Mirror』などが報じた。
■代々教わるうちにルールが変化?
サイコロを振って駒を進めるボードゲームは幼い子供向けのものもあるが、不動産購入、借金、税金、罰則などがあるモノポリーは、何回か親と一緒に遊びながらルールを覚えるタイプのものだ。祖父母の代の遊び方を親が継ぎ、子へ、孫へと続いていく。
ところがボードゲームの専門家で、『Game Rules』の編集長であるアンバー・クックさんによると、いつの間にか奇妙なルールがいくつか広まっていたようだ。
■無料駐車場の誤解
クックさんは、まずは「銀行をボードの中央に設け、誰もが税金や罰金をそこに支払い、無料駐車場に止まった人が貯まったお金をすべて受け取れる、といったルールで遊んでいる家庭が多いようです」と指摘する。
だがそれは誤りで、無料駐車場は特大ボーナスを受け取る場所ではなく、本来のルールでは「ただの休憩場所」だそうだ。
■刑務所に入った時こそ要注意
ゲームでは、不動産所有者であっても刑務所に入ることがある。そして収監されている間に、所有する不動産に誰かが止まったら「家賃」という名の罰則はどうなるのか。
「徴収は不可」というルールで遊んでいる家庭も多いが、クックさんは「刑務所にいても土地や家屋を売買することや、家賃を徴収することはできます。ただしボヤッとしていてはいけません。次のプレイヤーがサイコロを振った瞬間に、家賃を請求する権利が消滅します」とのことだ。
■ゲームは延々と続く
刑務所からの釈放料にも注意が必要だ。3回を限度に振ったサイコロがゾロ目になれば出所できる、あるいは刑務所釈放カードを使えばいいとされているが、クックさんは「3回目には、サイの目などではなく釈放料を支払って出所します」と語る。
また「破産者が1人出たとしてもゲームは終了しません」という。プレイヤーが次々と破産し、最後の1人が残るまで続けるのが本来のルールだというから、実は想像以上に長い時間を要するゲームだったようだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)