【芸能界引退】東山紀之、性加害問題の“沈黙対応”に批判 3ヶ月前の「公約」も道半ば
29日の『必殺仕事人』を最後に芸能界を引退する東山紀之。性加害問題への対応に関して、厳しい声があがっていて…。
29日、東山紀之主演のスペシャルドラマ『必殺仕事人』(テレビ朝日系)が放送される。今年いっぱいで芸能界を引退する東山にとって、最後のテレビ出演となる。
来年以降、創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題の対応に尽力するが、不安が囁かれていて…。
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■12月31日で芸能界引退
東山は、9月5日付けでスマイルアップ(旧:ジャニーズ事務所)の代表取締役に就任。社長就任後も芸能活動を並行していたが、12月31日をもって引退する。
10月からの3ヶ月は多忙だった。10~11月は主演舞台『チョコレートドーナツ』の公演、12月21日と22日、25日と26日はディナショーを開催。29日の『必殺仕事人』が最後の仕事となる予定だ。
当初、所属タレントのマネージメント会社「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)」の社長も兼務する予定だったが、同社は12月にコンサルティング会社経営者の福田淳氏が就任することが発表された。東山は来年以降、ジャニー氏の被害者への補償業務を行なう「スマイルアップ」の社長業に専念する。
■44年の芸能活動の評判
1979年にスマイルアップ入所以降、少年隊としての活動に加えて、テレビ、舞台、映画、キャスターと多方面で活躍してきた東山。あるテレビ局関係者は、東山の人柄について、「真面目でリーダーシップがあり、まだ仕事がないジュニア(旧ジャニーズJr.)に食事をご馳走したり、悩みを聞くなど後輩の面倒見も良いです。海外や地方ロケに行った際は、朝早く起きて一人でランニングや筋トレをしています。自分に対して誰よりも厳しくストイックな印象ですね」と評する。
プライベートでは、2010年に木村佳乃と結婚し、2人の子供が誕生。2児の父としても手を抜くことはない。
「仕事前でもお子さんのおむつを替えたり、運動会などの行事にも積極的に参加していたそうです。家事や子育てを奥さん任せにせず、率先してやっていました」(前出・テレビ局関係者)。
■性加害問題への対応には厳しい声も
仕事でも、私生活での評判も良好だが、一連の性加害問題では厳しい目を向けられた。東山は2017年から今年9月まで『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)でキャスターを務めていたが…。
「5月以降、ジャニー氏の件が大きな話題になった後も、東山さんが番組内で言及することはほとんどありませんでした。『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日系)に出演するTOKIO・城島茂さんや『シューイチ』(日本テレビ系)コメンテーターのKAT-TUN・中丸雄一さんらが性加害問題に対する自分の意見を述べる中、東山さんは沈黙を貫いていました。現スマイルアップの最年長タレントとして、きちんとコメントするべきだったのではないでしょうか」(前出・テレビ局関係者)。
■3か月前の「公約」に疑問の声
9月7日に行われたスマイルアップの記者会見で、東山は性加害を受けた被害者の補償に関して、「法を越えて救済、補償が必要」「訴え出た人全員を救済する」と発言。それから、3ヶ月経ったが、“公約”は道半ばだ。
ある芸能事務所関係者は、厳しい表情を浮かべる。「11月に、ジャニー氏からの被害を訴えていた元スマイルアップタレントで『ジャニーズ性加害問題当事者の会』に所属していた男性が自殺していたことが発覚しました。男性の遺族によれば、今年5月に男性は事務所にジャニー氏からの被害を伝えていたにも関わらず、その後5ヶ月以上事務所から連絡はなかったそうです。スマイルアップ社は11月20日時点で834人から被害の申し出があり、23人に補償金を支払ったと発表しています(※12月28日に115人に補償金を支払ったことを発表)。東山さんが掲げる“法を越えた補償”が行われているのでしょうか…」(前出・芸能事務所関係者)。
当事者であるジャニー氏が亡くなり事実確認が困難なこと、被害を訴える人の数が膨大であるといった事情もあるのかもしれない。とはいえ、対応が遅れている印象は拭えない。
2024年、東山は創業者が起こした問題にどのように向き合っていくのか──。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)