大掃除の必需品・重曹、やってはいけない使用法があった 「知らなかった」驚きの声続出
「重曹は洗濯に不向き」という第一石鹸の投稿が話題に。重曹に関する知識に驚きの声があがっている。
12月も残りわずか。仕事納めで休みに入り、家の大掃除に勤しむ人も多いだろう。大掃除の際、頑固な油汚れなどを落とせる重曹は欠かせないアイテムだ。
ネット上では、そんな重曹に関する「誤った使用法」が話題を呼んでいて…。
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■第一石鹸の投稿が話題に
ことの発端は、11月下旬に投稿された洗剤メーカー・第一石鹸公式X(旧ツイッター)のポスト。内容としては、重曹は洗濯に向いておらず、洗濯機での使用は故障につながる恐れがあるというものだった。
じつは重曹は洗濯に向いていません。 洗濯にはセスキ炭酸ソーダを使いましょう。#いいにくいことをいう日 pic.twitter.com/6iNk4gUzwp
— 第一石鹸株式会社【公式】 (@daiichisekken) November 29, 2023
大掃除の際、重曹を使うと気になっていた汚れがゴッソリ落ちる。使い心地の良さに快感を覚え、衣服の汚れを落とす時、洗剤代わりに使用する人もいるかもしれない。
第一石鹸のポストによれば、洗濯にはセスキ炭酸ソーダがおすすめだという。
■ネット上で驚きの声
大掃除の必需品が洗濯に不向きなことはネット上でも話題に。
「洗濯に使ってた…衝撃の事実」「掃除洗濯の本なんかにも、重曹を洗濯に…って嬉しげに書いてあった」「こういう情報マジ助かる」「重曹、クエン酸、セスキの使い分け分かってなかった」など、驚きの声が続出。
重曹やセスキ炭酸ソーダについて正しく理解するため、第一石鹸に話を聞くことに。その結果、様々な事実が明らかになったのだ…。
■重曹が洗濯に向かない理由
まずは、Xで話題になった重曹が洗濯に向かない理由について、詳しく聞いた。
第一石鹸の担当者は、「重曹は水に溶けにくく、皮脂などの汚れ落としに効果を発揮します。アルカリの性質はpH8.4と”弱アルカリ性”に分類される強さで、普通の洗濯洗剤に比べて穏やかな洗浄効果をもつ成分です。特に洗濯機で使用する場合、機種によっては水に溶けないまま排水されることによって詰まりや水漏れの原因となるとされており、各社洗濯機メーカー様のサイトにも重曹の使用について注意喚起がされております」と説明する。
お湯で完全に溶かしたり、手洗いで使用する場合はこうした問題は起こらないそうだが、手間を考えると、やはり洗濯目的では使用しないほうが良いだろう。その点、セスキ炭酸ソーダは洗濯の心強い味方になりそうだ。
担当者からは、「重曹よりも洗浄効果が高く、常温の水にも溶けやすいため、無理なくお洗濯に使用することができます」という回答が寄せられている。同社の公式ホームページを見ると、セスキ炭酸ソーダはシャツの襟や襟の皮脂汚れの他、換気扇の油汚れやコンロの油汚れにも効果を発揮するようだ。
■セスキ炭酸ソーダの効果に驚き
第一石鹸には、「セスキ炭酸ソーダ洗濯用」というセスキ炭酸ソーダに酵素を配合した製品がある。せっかくなので、こちらの使用法についても聞いてみた。
担当者は、「これひとつでも十分お洗濯に使える洗浄力がありますし、液体洗剤と併用して洗浄力を高める目的でも使える製品です。弊社の『セスキ炭酸ソーダ洗濯用』を通常のお洗濯に洗剤の代わりとして使う場合、『30リットルの水に対して30グラム』を、洗濯補助剤として液体洗剤と併用する場合は『30リットルに対して12グラム』を使用量の目安としております」「ただし、ウールや絹などのデリケートな衣類や、アルミ製や金属製の加工が施されている衣類は変質や変色する可能性がありますので、使用しないようにお願いいたします。必ずご使用前に製品の表示をよく読んでお使いください」と説明する。
年末、大掃除をしながら洗濯をする人もいるはず。気になる汚れにはセスキ炭酸ソーダを使ってみてもいいかも。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)