ホスピスにいる妻を絞殺しようとした夫が刑事告訴 連れ子が怒りをあらわに
ホスピスで妻に寄り添っていた夫が、殺人未遂容疑で逮捕された。愛する妻が苦しむ姿を見かねて犯行に及んだと供述しているが、妻の連れ子は許せずにいる。
家族らの目の前で妻の首に手を…。「妻を愛するがゆえの行為だった」と供述した夫が刑事告訴されたことを、『KSL News』『People』などアメリカのメディアが伝えている。
■がんを患った妻
アメリカ・ニューヨーク州ビンガムトン出身のアレンダ・マッカラさん(47)は、2005年にひとり息子のライダーさんとユタ州に移り住み、2020年1月にドウェイン・マッカラ(45)と結婚した。
しかし、幸せな生活は長くは続かなかった。乳がんを患い治療を受けたが、わずか1年後に再発し、脳、両肺、肝臓などにも転移してしまったのだ。
化学療法と放射線療法を受けたものの、アレンダさんの体調は良くならない。しばらくすると食事もほぼできない状態になったため、アレンダさんはホスピスに移った。
■ホスピスで夫が凶行
2021年12月20日、夫のドウェインと家族6名が余命短いアレンダさんに付き添っていたが、アレンダさんの状態は極めて重篤だった。
その様子を見ていたドウェインが、いきなり手を伸ばしてアレンダさんを絞め殺そうとしたが、驚いた家族らに引き離されて失敗。同月21日にアレンダさんは亡くなった。
逮捕されたドウェインは「妻を楽にしてあげたかった」などと語ったが、ライダーさんは「母は尊厳死法が施行されているオレゴン州への移動を希望していた」「夫婦仲が悪い時期があった」などと主張している。
ドウェインは殺人未遂容疑で刑事告訴されたが、夫婦仲や家族関係が実際にどうだったのかなど、詳しいことは分かっていない。
■「夫が気の毒」という声も
アレンダさんの死とその後について報道で知った人たちからは、「殺害を試みた夫が気の毒」「おそらく正気ではなかったのだろう」といった声が噴出。「がんは残酷すぎる」といったコメントもネット上に多数書き込まれている。
その一方で、「どこに住んでいようと、助かる見込みがない病人には死ぬ選択肢を与えるべき」「ただ、首を絞めるなんてひどいし、手荒すぎる」といった意見も少なくなかった。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)