グリンチに扮した男性が小学校前で演説し警察沙汰に 「サンタは嘘、神様だけが本物」
小学校の前に、グリンチに扮した男性が現れた。警察沙汰になったものの事件には発展しておらず、これまでにもたびたび問題を起こしているようだ。
世の中の「困った大人」を見て、子供たちも呆れたことだろう。ある男の奇行を、アメリカの『People』や『NEW YORK POST』が報じている。
■グリンチに扮装
テキサス州アマリロのスリーピー・ハロウ・エレメンタリー・スクールという小学校の前に、先日1人の風変りな男が現れた。
彼の名はデヴィッド・ハロルド・グリスハムさん。児童向け絵本『いじわるグリンチのクリスマス』の主人公であるいじわるモンスターのグリンチに、扮装していた。
さらに「サンタは嘘。神様だけが本物」と書かれた手作りのボードを手に持ち、登校する子供たちに声をかけるなどした。
■「子供たちに嘘は良くない」
ところがそれを目にした保護者の男性は激怒し、ボードを叩き落とした。それに対し、デヴィッドさんは「子供たちに嘘をつくのは良くない」と訴えたという。
その後、デヴィッドさんは複数の警察官に囲まれ、行動の意図を説明するも強制的に退去を命じられた。
アマリロ警察署によると、立っていた場所が小学校の敷地内ではなかったため、刑事事件には発展していないという。
■たびたび街頭演説でも問題に
デヴィッドさんは何年も前から地元でたびたび街頭演説を行っており、そのせいで市民から苦情が殺到。当局に問題児扱いされていたそうだ。
同校のケルシー・ウィリアムズ校長は、メディアの取材に「彼は招かれてもいないし、望まれてもいません」「子供も保護者もこの一件でとても怖い思いをし、悲しく思います」と回答した。
■笑って手を振る子供も
今回の件について、デヴィッドさんは「グリンチになれば子供たちは怖がらないと思った」と明かしており、実際に何人かの子供が笑って手を振ったり、ハイタッチしたりしてくれたという。
退去時は保護者の車に尾行されたほか、車のナンバーを撮影されるなどしたそうで、「社会が嘘を守るためにここまでするのはおかしいことだ」と言及。さらに「これだから我が国が困難に陥っているんだ」と主張している。
■ボードを持った奇妙な男性
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)