飼い犬の糞めぐる隣人トラブルが殺人事件に発展 容疑者の男は「正当防衛だった」
犬の散歩中だった母親が隣人に注意されたことを知って、息子が激高。隣人を殴殺したが、「自衛したにすぎない」と主張している。
母親が隣人に「ここで犬を散歩させるなよ」と言われたことを知った息子が激怒。隣人と喧嘩になり命を奪ってしまうまでの経緯を、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。
■60代男性が死亡
12月1日午前7時45分、タイ・ランパーンの警察と救急隊が通報を受けて出動。道端で死亡している男性Aさん(68)を発見し、その場で警察を待っていた男(54)に事情を聞くことにした。
男はその日、飼い犬の散歩に出た母親が隣人のAさんに叱られたことが、事件の発端だと警察に説明。「このあたりに糞が散乱したら困るんだよ」「俺の家の前で犬を歩かせるな」ときつく言われたのだと母親から聞き、カッとなったと話し始めた。
■口論がエスカレートか
男によると、Aさんとの話し合いは一気にエスカレートし、激しい口論に発展。興奮したAさんがシャベルを持ち腕を殴りつけてきたことから、男は反撃してAさんが倒れるまで顔面を殴り、死なせてしまったのだという。
警察は「正当防衛だったんです」と繰り返す男の身柄を確保し、署に連行。現在も詳しい事情を確認すべく慎重に調べを進めている。Aさんの死因は不明だが、殺害にシャベル、または別の物が使用された可能性も浮上しているもようだ。
■深刻化する近所トラブル
タイでは隣人トラブルが重大事件に発展するケースが意外に多い。5月には、歌手として活動する男性が「5年も近くで暮らす女に嫌がらせをされてきた」として被害届を提出。車をハンマーで破損される、糞尿を家にぶちまけられるなど、ひどい被害を受けていたことを明かした。
また7月には、タイの女性がコンドミニアムのすぐ外で、男にハンマーで殴られて死亡した。容疑者は「ムカつく」「このコンドミニアムから出ていけと行ったのに応じなかった」などと動機を話したと伝えられている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)