『鳳梨』を何と読む? 甘く熟した食用部分はじつは果実ではなかった
87%の人が正しく読めた「鳳梨」。1つの実のように見えるが、じつはいくつもの果実の集合体だった。
■「鳳梨」は何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「鳳梨」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で87.0%の人が「パイナップル」、13.0%の人が「バナナ」と読むと回した。
「パイナップル」と読む人は男性が84.0%で女性が89.9%。「バナナ」と読む人は、男性が16.0、女性は10.1%という結果に。
■正しくは「パイナップル」
「鳳梨」の正しい読み方は、「パイナップル」。熱帯アメリカ原産のパイナップル科の多年草、またはその実を指す。フランス語では「ananas(アナナス)」と言うそうだが、日本でも植物名として、パイナップル科の植物のことを“アナナス”と呼ぶこともあるという。
「パイナップル」という名は、果実の形が“松ぼっくり”に、味や香りが“りんご”に似ていたことから、「松=pine」と「りんご=apple」を合わせたものだと言われている。
■パイナップルは小さな果実の集合体
パイナップルの大きな実は、1つの果実ではなく、小さな果実の集合体だ。表面にらせん状に並んでいる固い部分の一つ一つが個々の果実で、そこを剥くとゴマくらいの大きさの褐色の種子が見られることもあるという。スナックパインという種はこの実を手で剥がすことができるので、食べたことがある人はイメージしやすいかもしれない。
また、驚くことに、私たちが食べている部分はじつは果実ではないという。ではいったい何を食べているのかというと、「花托(かたく)」と呼ばれる花の基部、つまり花が育つ部分だ。イチゴやリンゴ、イチジクなども、花托を食用とする植物のようだ。
■「バナナ」の漢字は「甘蕉」
「バナナ」は漢字で「甘蕉」と書く。バショウ科バショウ属のうち、果実を食用とする品種群の総称。日本では、古くは芭蕉(ばしょう)と呼ばれていたという。
バナナは草本(そうほん)と呼ばれる草で、地面の上に高く伸びた茎のような部分は葉が幾重にも重なったもので、実際の茎は地下で横に這っている。樹木に生る実ではないため、園芸学上では野菜に分類されるようだ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)