「お父さんボランティア」が小学校で活躍 児童らのテンション爆上がりで大好評
地域で暮らす男性らが小学校に行き、登校する児童らに元気な声をかけてハイタッチ。「さあ、頑張ってこい!」と励ますボランティア活動を続けている。
教育現場での陽気な「お父さんたち」の笑顔と励ましが、児童たちに大変良い影響を与えている。心温まるボランティア活動について、『Good News Network』などアメリカのメディアが伝えた。
■小学校で児童らに挨拶
アメリカ・ケンタッキー州ルイビルにある公立小学校が、普段より一層にぎやかになる日がある。地域で暮らす男性グループが定期的に訪問し、登校する児童たちを最高の笑顔で迎え、励ましの言葉をかけるからだ。
男性らは「おはよう!」「今日も良い日を過ごすんだぞ!」「よし、いいぞ、しっかり頑張ってこい」と声をかけ、拍手やハイタッチもして児童たちを教室へ送る。元気でテンションの高い大人と楽しそうに触れ合う児童らの様子に、教職員も大満足している。
この活動に参加しているのは、地元で子供を育てる人たちだけではない。消防士やビジネスマン、時には市長なども加わって熱心に活動を続けているのだ。
■教職員も効果を実感
児童らのやる気、気力などの向上を目指して活動を開始したボランティアの貢献に、関係当局もとても感謝しているという。
同プログラムの関係者であるグレッグ・ヴァンさんはメディアの取材に応じ、「来てもらうたびに、児童も教職員も『今日はいつもよりうんと良い日になった』と言うんです」とコメント。児童らがボランティア男性らとの触れ合いによって、ぱっと明るくなるとも語った。
■校長も感激
校長も取材に応じ、「1日の始まりですもの、このようなポジティブなエネルギーを児童らは必要としているんです」と説明した。
また校長は児童らの家庭環境にも触れ、「全ての家庭に父親がいるわけではありません」と話す。それもあって、あたかも父親のように「よし、頑張っておいで」と励ましてくれる模範的な存在は、とても貴重だと述べた。
■学校で大活躍するボランティア
テキサス州サンアントニオにある小学校でも、地域で暮らす父親グループが珍しいボランティア活動を続けている。こちらの目標は、児童と教職員の安全を守ることだ。
学校におけるセキュリティ強化の重要性を考えた父親たちは、校内を巡回している。ドアや窓がきちんと閉まっているか、きちんと施錠できているかなどを確認し、児童らが安全に勉強に取り組めるよう見守っているのだ。
日本の小学校でも、父親たちの活躍が目立つようになった。運動会の運営補助、夏休みの親子イベントなどの企画と運営に参加する人も増えている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)