HIV陽性を伏せ性的サービスしたトランスジェンダー女性に実刑 関係持った知人も陽性に
HIV陽性でC型肝炎も患っていたトランスジェンダーの女性が、病気を隠し性的サービスを提供。知人を含む男性3名と関係を持っていたことが明らかになった。
女性として生きることもあれば、男性として生活することもある。そんな暮らしをしていた男が病気を隠し、男性3名と性行為に及んでいたことを、『AsiaOne』など海外メディアが伝えている。
■HIV陽性と判明
シンガポールで暮らす男(38)は、2004年にトランスジェンダーの女性として生活するようになった。
そのまま2014年まで女性として暮らしたが、2015年から2016年1月までの間は再び男性として生活。しかししっくりこなかったらしく、同年2月にまたしてもトランスジェンダーの女性として生きるようになった。
そしてこの男には、人には明かしていない秘密があった。2007年10月に病院で検査を受けたところ、HIV陽性であることが判明。C型肝炎を患っていることも明らかになったのだ。
■無防備だった性行為
男はゲイランの通りに立ち、男性客を見つけては性的サービスと引き換えに報酬を得るようになった。その一方で治療を受けていたため、2018年には血液中のHIV量が検出限界値未満のレベルになっていた。
それに安心したのか、薬の服用などがおざなりになり、同年11月にはウイルス量が激増していると告げられていた。
ちょうどその頃、男はSNSを使って知人男性に接触。その後に顔を合わせ、性的関係を持つことになった。その際に知人は警戒し「病気じゃないよね」と聞いたが「大丈夫」と嘘をつかれ、コンドームを使わずに性行為に及んだ。
■知人が感染し裁判に
2019年2月に検査を受けHIVに感染したことを知った知人は、すぐに男に連絡して「どういうことだ」と詰め寄ったところ、「HIV陽性なのにあなたと関係を持った」と聞かされた。ただ知人の感染経路については断定されておらず、不明な点も残っている。
その後の調べで、男は知人の他にも男性2名に病気を伏せ、無防備な性行為を行っていたことが判明。このほど裁判を受け禁固3年3ヶ月の判決を受けたが、控訴を検討しているという。
なお「トランスジェンダーの女性」として性的サービスを行っていたものの、裁判所の文書には「男」と記載されており、本人も髪を短くして男性用の衣類を着て出廷した。他にも被害者がいるのかなど、詳しいことは分かっていない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)