堀江貴文氏、東京都の高校授業料無償化は「愚策」 バッサリ全否定する理由は…
東京都が高校の授業料の実質無償化の方針を固めたことについて、堀江貴文氏が批判。ユーザーからは賛同や反論などさまざまな意見が寄せられている。
実業家の「ホリエモン」こと堀江貴文氏が5日、公式YouTubeチャンネル『堀江貴文 ホリエモン』を更新。小池百合子東京都知事が、都内の高校の授業料の実質無償化の方針を示したことについて「愚策」と批判している。
■2024年度より実質無償化の方針
東京都では現在、年収910万円未満の都内の世帯を対象に、高校の授業料について、都立高校で約12万円、私立高校の平均授業料の約47万円を上限に助成を行っている。
しかし、2024年度よりこの所得制限を撤廃し、都内のすべての高校の授業料を実質無償化する方針を固めたことが報じられた。
■「めちゃくちゃ愚策だと思います」
堀江氏は、「正直これは、めちゃくちゃ愚策だと思います」と切り出すと、高校の進学率が90%を超えている状況に触れ、「誰でも行けるんだから、誰でも行ってるんだから。行こうが行くまいがじつは関係ない。高校に行かなければ就職ができないとか、そういう訳わかんない、そういうことで学校を選ぶのをマジでやめてほしい」と話す。
現在の高校教育が、暗記偏重であるとして「時代を3周遅れぐらいしてる。頭のいい人はマジで高校行く時間がムダ。通学の時間もムダだし、たまたま同じ学年で同じ地域にいるっていうだけで同じクラスに織り込まれて、気も合わないようなやつらと無理矢理気を合わせるみたいな…。勉強できるやつにとっては苦痛でしかない」と指摘。
逆に、勉強が好きではない人にとっても「たぶんそれはそれで苦痛だと思う」とし、「本当にやるんだったら、専門学校的なところとか、手に職をつけたほうがいい」と語る。
■小池知事に「決断をすべき」
さらに、「だいたい、高校でみんな勉強してないでしょ、ほとんどの人たち。はっきり言って教育がワーク(機能)していない。高校の教育なんて、みんな学校にただ行っているだけで、ちゃんと勉強しているやつなんか本当に一握りだと思いますよ」と主張。
「そんなもののために、めちゃくちゃ金が使われる。税金が、俺たちが納めた税金が使われる…腹立つじゃん」と強調し、「今からでも遅くはない。小池都知事、決断をすべきだと思う」と呼びかけていた。
■「バラマキ」「悪手とは思えん」さまざまな声
堀江氏の主張に、ユーザーからは「都知事選前に聞こえの良い教育無償化」「政治家のバラマキのひとつですからねぇ」「無償化すると称賛する日本人多過ぎるけど、それって俺たちの税金だぞ…って当たり前のことを認識してない人が多過ぎる」「高校授業料無償化の前に小中学校の給食費無償化を」と賛同の声が。
一方で、「私学の場合年40万以上キャッシュで浮くなら必要としてる家庭はあるだろうから悪手とも思えん」「教育的に価値があるかどうかよりも、子育て世代の負担が減るほうに価値がある」「教育を無償で受けられることは税金の無駄遣いにはならないと思うのですが」「みんなに高校進学のチャンスがあることは、経済的にはメリットが少ないかもだけど社会的にとっても重要だと思う」と反論も寄せられている。