新婦の父親の遺体と結婚式を挙げた夫妻が話題 前日に死去し遺族が要望
楽しみにしていた愛娘の結婚式前日に、亡くなってしまった父親。式は急遽自宅にて、遺体の横で執り行われたという。
結婚式を翌日に控えたカップル。幸せ絶頂だったが、予想だにしない事態に見舞われてしまった。『AsiaOne』や『The Straits Times』が報じている。
■愛娘の結婚式目前で…
11月26日、インドネシア・スラウェシ島南東部にあるコーカラ県で、1組のカップルの結婚式が行われた。
ところが前日、新婦のタリサさんの父親であるルスリさんが他界。以前から高血圧と腎臓病の既往歴があり、急激に悪化してしまったのだ。
生前のルスリさんは式の準備も積極的に手伝うほど、愛娘の結婚式を誰よりも喜び、楽しみにしていたという。
■「父の遺体の横で挙式を」
愛するタリサさんの結婚式を見届けられないまま、無念の死を遂げることになったルスリさん。哀れに思った新婦の家族は、新郎のエディさん一家に「父の遺体の真横で式を挙げたい」と要望した。
エディさんの家族は、それを快諾。結婚式はルスリさんの遺体が眠るタリサさんの自宅で執り行われ、愛娘の美しい晴れ姿を見せてあげることができたようだ。
■式後に泣き崩れた遺族
式が終わると、タリサさん一家はルスリさんの前で泣き崩れたといい、叔母のヘルリナさんは「生前、彼(ルスリさん)は『娘の結婚式に何としても出たい』と話していました」と明かしている。
続けて「実際に見せることができなくて残念ですが、せめて遺体の前で…ということで、要望したんです」とメディアに語った。
バージンロードは親戚の男性がタリサさんとともに歩き、ルスリさんの遺体は結婚式が終わった後、近くの墓地に埋葬されたという。
■親を尊敬している?
結婚式への参列を切望していた父親だが、今回の実現にはやはり遺族から彼への尊敬と愛情があってのことだろう。
そこでSirabee編集部が全国10〜60代の男女1,000名を対象に調査を実施したところ、「親を尊敬している」と答えた人は全体の71.3%。性年代別では、多くの年代で若干だが男性よりも女性の割合が高い。
「反抗期でも愛情かけて育ててくれた」「一生懸命働いて学費を払ってくれた」「子供を出産してからもいろいろと頼っている」など、さまざまな感謝の気持ちが寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)