高校で15歳生徒が刺され死亡 14歳加害者の母親は「うちの息子が気の毒」
高校で喧嘩が起こり、15歳の少年が刺されて死亡した。加害者の母親は「正当防衛だと思う」と話し、学校側の対応の遅さを批判している。
いじめ問題がこじれたのか、14歳の少年が同じ学校に通う男子生徒を殺し、逮捕された。その経緯を『New York Post』などアメリカのメディアが伝えた。
■殴り合いがエスカレート
アメリカ・ノースカロライナ州の高校(Southeast Raleigh High School)で、激しい喧嘩が勃発。もめたとみられる生徒ら大勢がそのまま体育館になだれ込み、14歳の生徒がナイフでデヴリン・J・フェレルさん(15)ともうひとりの生徒(16)を刺した。
2名はほどなくして最寄りの病院に搬送されたが、デヴリンさんは死亡。刺した生徒は、その後に身柄を確保された。
■「つらい」と語った遺族
デヴリンさんの家族はメディアの取材に応じ、「家族全員が悲しみに暮れています。死んでしまったことを理解しようと努力しているところです」「ただ私ども家族は寛容ですし、誰も恨んではいません」と語った。
運動とゲームが大好きだったというデヴリンさん。その早すぎる死を、親しくしていた多くの仲間や家族が悼んでいる。
■加害者の母親は「息子が気の毒」
生徒2名を刺して逮捕された加害者の母親は、「長い間いじめに苦しんでいたんです、正当防衛ですよ」「事件が起こる前に学校には『何かが起こるかもしれない、他の男子生徒たちが息子を襲撃すると脅す可能性がある』と伝えてあったんです」と話し、学校の対応の遅さを批判した。
母親は「それに、息子が学校にナイフを持って行ったとは思いませんよ。学校で誰かに手渡されたんだと思う」「最悪だわ。亡くなった子の家族は気の毒だと思うけど、息子だってかわいそう」とも付け加えた。
■衝撃受けた保護者たち
事件が起こった高校に子供を通わせている保護者たちも、生徒が生徒に殺されたことにショックを受けている。
ある保護者は匿名で現地メディアの取材に応じ、「これまでだって、いろいろなことがあったんです。だから娘はもうあの学校には行かせないつもりです」とコメントしている。
さらに「あの学校に安心して通わせることはできない」「子供を学校に行かせて『生きて帰ってこられるだろうか』と心配するなんて、おかしいじゃないですか」とも述べ、怒りをにじませた。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)