都内ゲーセンで発見した張り紙、何かがおかしい… 「最高のルール」にゲーマー大歓喜
東京・立川市のあるゲームセンターWILLが移転。新しく始めたイベントに対し、ゲーマーから歓喜の声が上がっている。
人類の歴史とは、それ即ち「争いの歴史」である。暴力が唾棄される存在となった昨今においては「話し合い」こそが平和的な解決法の代表格とされているが、果たしてそれは正しいのだろうか…。
現在ゲーマーの間では、東京立川市のとあるゲームセンターが打ち出した「最高の解決法」に注目が集まっている。
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■新規イベント、何かがおかしい…
今回注目したいのは、立川市のゲームセンターWILLが投稿した1件のポスト。「毎週火曜日に店内10先イベント、TWB(立川わからせバトル)を開催します」と、新規イベントを開始する旨が記載されている。
毎週火曜日に店内10先イベント、TWB(立川わからせバトル)を開催します
勝利者はプレイ料金免除となります
対戦できるものであればタイトル不問です
当日店長までお声かけ下さい
空きがあれば録画、配信も可能です
是非ご利用下さい pic.twitter.com/Udf4vzM84u— ゲームセンターWILL (@gamecenter_will) November 13, 2023
そして、その詳細については「勝利者はプレイ料金免除となります。対戦できるものであればタイトル不問です」「当日店長までお声かけ下さい。空きがあれば録画、配信も可能です。是非ご利用下さい」と、続いていたのだった。
■そもそも「10先」とは?
あらゆる勝負事には「実力」などの基礎性能は勿論のこと、当日のコンディションや「時の運」が大きく関わってくるもの。そのため、格下である挑戦者がジャイアントキリングを成し遂げる…といった事態も往々にして見られる。
そうしたケースを排除して「ハッキリ白黒をつけたい」という格ゲーマーが好んで開催するのが、こちらの「⚪︎先」なのだ。同フレーズは「⚪︎本先取」の略で、前出の「10先」であれば先に10本先取した側が勝者となる。「5先」や「7先」もメジャーだが、やはり最も人気が高いのは「10先」だろう。
また格ゲーマーの間には「分からせる」という概念が存在し、こちらは「(自分の強さを相手に)分からせる」という意味で用いられる。そのため、格ゲー界隈では「10先」というワードはラッパーの「YO」的なノリで日常的に使用されており、大会で負けた際に「10先なら負けねぇから」という捨て台詞を吐いたり、意見の合わない相手に「お? 10先で決めるか?」などの提案をするのは日常茶飯事。
漫画『HUNTER×HUNTER』に登場する幻影旅団が揉め事をコイントスでおさめるように、「格ゲーマーの揉め事は10先で」という暗黙のルールが存在するのだ。
しかも、今回WILLが提案する10先イベントは「勝者は無料」というオマケ付き。全国のゲーマーからは「ワンチャンあるな」「これを使って分からせてやるか」など、血気盛んな声が相次いでいる。
さらにはこちらのTWB、変則的なルールも認めているという。そこで今回は、WILLの店長ならびに、実際にTWBを利用した若き格ゲーマーに詳しい話を聞いてみることに。その結果、様々な舞台裏が明らかになったのだ…。