14歳少女をめぐる争いで16歳少年が殺害される 10代の容疑者4名が逮捕に
事件発生から数日後に発見された少年の遺体。捜査を開始した当局は、ライバル関係にあったとされる10代の少年とその仲間らの逮捕に踏み切った。
ライバルとその仲間らに殴り殺され、遺棄された少年。同じ少女に恋したせいでトラブルになっていたことを、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。
■森で発見された遺体
19日、タイ・トゥンソンの森に埋められていた遺体を何者かが発見。通報を受けて駆けつけた警察が少年の遺体を確認し、ただちに捜査を開始した。
遺体の状態を確認した当局は、死後約8~10日が経過していると断定。黒の半袖シャツ、黒の半ズボンを身につけたままの状態で発見されたこと、身長はおよそ170センチであることも発表した。
また他殺の可能性が高く、殺害後に森に運ばれたとみて警察は調べを進めた。
■遺体と対面した両親
当局に呼ばれ遺体や服を確認した一組の夫婦が「うちの息子です」と話したことから、遺体の身元が判明し、捜査が一気に動いた。
少年はキティナンという名前で、享年16歳。トラブルがなかったかなど慎重に調べた当局は、17歳の少年1名、15歳の少年1名、14歳の少年2名を容疑者と特定した。
4名はキティナンくんを殺害し、遺体を車で森に運んだとみられているが、誰が運転したのかなど詳しいことは分かっていない。
■少女をめぐって対立
警察によると、キティナンくんと容疑者のひとりAは同じ少女(14)を好きになり、ライバル関係にあったのだという。
そこで話し合いの場をもうけたが解決には至らず、それどころか殴り合いに発展。その場にいたAの仲間3名もAに加勢し、キティナンくんを殴り殺してしまったというのだ。
その後、4名はキティナンくんの遺体を小川の近くに隠し、翌朝に現場に戻って遺体を回収。そのまま約5キロ離れた場所に運んでいたことも明らかになった。
■アメリカでも類似事件
今年5月、アメリカ・フロリダ州でも10代の少女をめぐる三角関係が、殺人事件に発展。ライバルを射殺した疑いで逮捕されたのは、17歳の少年だった。
死亡した男性は、享年18歳。少女がいわゆる二股恋愛をしていたことでトラブルになり、殺害されたとみられている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)