近所の女性に性的暴行加えた80代男に厳重注意 高齢を理由に逮捕されず批判殺到
80代男が近所の女性を性的暴行するも、逮捕されることなく家に帰された。そうした警察の対応が物議を醸している。
韓国警察が、女性に性的暴行を加えたとする容疑者の男を逮捕せずに、厳重注意するに留めたという。『The Korea Herald』『The Straits Times』などが伝えている。
■近所の男が女性を性的暴行
6月2日、論山市在住の80代の女性が住むアパートに、同じく80代の男が現れた。女性と男は近所で暮らしているようだが、面識があったのかなどの詳細は不明だ。
この時、男は女性に襲い掛かり、性的暴行を加えたという。騒ぎを聞きつけた女性の息子が割って入り、男を取り押さえて警察に通報。すぐに警察が駆け付け、息子は男の身柄を引き渡したそうだ。
■高齢のため厳重注意のみ
しかし担当の警察官は、男に注意をしたかと思うと、そのまま解放して家に帰したという。警察官は男を逮捕しなかった理由を、「住所などの身元が確認できるうえ、80代という高齢のため、逃亡の恐れがないから」と説明した。
また事件後に警察は、「男には厳重注意をしたほか、不同意性交罪および傷害罪などで起訴するよう、検察側に要求している」などと、現状報告をしている。
とはいえ、その後も男を逮捕する動きはなく、女性に対する接近禁止命令などの措置も講じていないという。
■息子が不満表明
息子は警察の対応に対し、「今でも男は近所を自由に歩いているのに、母親は(怖くて外を歩けず)家にいます。実際、刑務所に入れられたのは母親のようです」などと、不満を表明している。
韓国の法律では、罪を犯す者がいれば、誰であっても身柄の拘束を可能にしている。警察官の場合は、逮捕状や捜査令状がなくても、3年以上の刑期に相当する犯罪が行われたと信じるに足る理由があれば、逮捕が可能だという。
■警察の対応に批判殺到
このニュースが報道されると、ネット上では「逮捕の可否を年齢で判断する無能警察」「検事さんに仕事を押し付ける怠慢ぷり。警察官よ、仕事しなさい」「レイプ犯を野放しにするなどあり得ない。レイプ事件が減らない理由がわかった」などと、批判の声が多く集まった。
他にも、「シニアファーストだから。高齢者は何をしても許される世界」「何事も無視が一番効果的。警察もそうしただけ」「80歳なら逃げる当てもない。男を勾留せずに税金の無駄使いを防いだのは良し」などと言った声もある。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)