インドの「ディワリ祭」は危険な祭典? 牛に轢かれ鞭に打たれる儀式も…
インドの光のフェスティバルであるディワリ祭は、単に幸運を願う美しい祭りではない。危険な儀式による衝撃映像が、SNSに続々と流れている。
インドで最も盛大に祝われるディワリ祭。伝統的な儀式の様子を映した映像が、衝撃的だと話題になっている。現地メディアである『ABP News Bureau』が報道した。
■ディワリ祭は独特
ディワリ祭とはインドの3大祭りの1つで、毎年10月から11月に行われる。
金運や幸運を呼ぶ祭りとされており、人々は家の隅々まで大掃除をして、花やディヤ(インド伝統のオイルランプ)、照明で美しく飾り付け、富の女神であるラクシュミーを迎えるのだ。
ディワリ祭の過ごし方は、各地域によって儀式や伝統はさまざま。中には石を投げたり、鞭を打ったり、爆竹を投げたりする非常に独特なものもある。
■危険な儀式にご利益
通信社ANIがX(旧ツイッター)に共有したビデオでは、マディヤ・プラデシュ州ウッジャインの村で、数人の男性が地面に横たわり、その上を十数頭の牛が踏み走る衝撃的な様子が映されている。
信者たちはそうすることで願いが叶うと信じて、牛に轢かれているのだ。この儀式は、毎年ディワリ祭の翌日に盛大に行われている。
■州知事が鞭打ちに?
チャッティースガル州でも、やはり衝撃的な儀式がある。ブペーシュ・バゲル州知事が儀式の一環として、腕を鞭打ちされる姿がXで見られた。
州知事は鞭で打たれた後、打っていた男性に感謝を示して抱き合う姿が写っている。この儀式も太鼓のリズムとともに盛大に祝われており、ディワリの翌日に行われる。
■まだまだある珍儀式
北部では爆竹や花火、緑日が主流である。
首都デリーでは美しいイルミネーションや買い物を楽しめるが、爆竹や花火の煙による大気汚染が毎年重大な問題になっている。そのため販売自体を禁止しているが、隣州から購入してくる人々が後を絶たない。
また、グジャラート州の一部の地域では、人々がふざけて火のついた爆竹をお互いに投げ合うという独特の伝統が残っている。危険に見えるが、グジャラート州パンチマハル村に古くから伝わる独特の習慣なのだ。
さらにその他の地域では、人々が石を投げ合い、石が当たると幸運が訪れると信じられている。