時短で作れる「オニオンスープ」 10分ほどで玉ねぎの旨みを引き出せるなんて驚き…

料理研究家のゆかり氏のオニオンスープはひと工夫で手軽に飴色に。芯から温まる激ウマスープがすぐできる。

寒くなってくると体が温まるスープが食べたくなる。玉ねぎの甘みと旨みを凝縮したオニオンスープは美味しいけれど、飴色になるまで20分くらい炒めなければいけない。しかし、料理研究家のゆかり氏が紹介するレシピでは、ひと工夫加えるだけで半分の時間で玉ねぎに色が付くという。編集部でも早速挑戦してみた。


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■一晩凍らすのがポイント

オニオンスープ

材料はこちら。

玉ねぎ:2個(約600g)
チキンコンソメ:2粒
塩:ふたつまみ
サラダ油:大さじ1
ローリエ:1枚
粉チーズ:適量
パセリ:適量

シンプルな調味料で、玉ねぎの旨みを最大限に引き出していく。

オニオンスープ

まずは、玉ねぎの皮をむいて縦半分に切る。断面を下にしたら、頭の方から薄くスライスしていこう。繊維を断ち切るように切ることで、火の通りが良くなって時短で作れる。スライサーを使ってもいいだろう。カットした玉ねぎは、大きめのジップロックに入れて空気を抜いて閉じて一晩凍らせる。

一度凍らせると細胞が壊れやすくなるため、水分が飛びやすく短い時間でオニオンスープが作れるそうだ。寝る前に切って冷凍して、朝スープを作ってもいいかも。

オニオンスープ

凍った玉ねぎをジップロックのまま2〜3分放置し、少し溶けてきたら袋の上から数ブロックに割る。フライパンに油を引いて、凍ったままの玉ねぎを全体に広げ入れて蓋をして強火で解凍する。玉ねぎが溶けてきたら、水分が残った状態でフライパン全体に広げて塩をふたつまみ加え、玉ねぎから水分を出していく。

オニオンスープ

1分ほど玉ねぎを放置し、ヘラで返すと一部が茶色くなっている。 これが玉ねぎの旨みだ。水を少量加えてヘラでこの茶色い部分をこそげ取るようにして炒めていく。 オニオンスープ

再び、フライパン全体に玉ねぎを広げて1分ほどそのままにして茶色の焦げを作り、ヘラで返しながら水を加えてこそげとる。火加減は強めの中火〜強火だ。この作業を数回繰り返して玉ねぎを飴色にしていこう。玉ねぎを解凍して10分ほどが目安だ。

オニオンスープ

このように、水分が飛んで全体が薄い飴色になったら仕上げ。

オニオンスープ

一旦火を止めて、飴色になった玉ねぎにコンソメ、水、ローリエを加えて再び火にかけてときどき混ぜながら沸騰させる。沸騰するとアクが出てくるので取り除こう。アクを取ったら、蓋をして弱火で5分煮込み、器に取り分けて粉チーズと乾燥パセリをかければ完成。

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■玉ねぎの旨みたっぷり…

オニオンスープ

玉ねぎの旨みがスープに十分に出ている。塩加減はお好みだが、ふたつまみの塩だけでも玉ねぎの甘みが引き立っていて最高に美味しい。熱々のスープに振りかけた粉チーズがとろけて、体が芯から温まる。バゲットと溶けるチーズを乗せて焼き目をつければ、オニオングラタンスープにも。

この分量で5〜6人分は作れるので、作り置きしたりアレンジを加えていろいろ楽しめる。こんなに簡単に本格的なオニオンスープが作れるなんて驚きだった。


■執筆者プロフィール
池田 かおるこ:グルメ、レビュー記事をメインに執筆しているライター。

日々の晩酌をいかに美味しく楽しむかは、もはやライフワークに。簡単でコスパ良し、激ウマなお酒に合うレシピを探して実践中。

「特別な材料や凝った調理法はなし。でも美味しい」と思えるレシピを中心に紹介します。

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(取材・文/Sirabee 編集部・池田かおるこ

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