墓を掘り起こそうとした70代の男2名を逮捕 「祖母の遺体を別の場所に移したかった」
70代の男らが墓を掘り起こす作業を進めていたが、目撃者の通報を受けて駆けつけた警察官によって、逮捕された。
高齢の男性が、知人と一緒に祖母が眠る墓地へ。そこで思いもよらない行動に出た疑いで逮捕されたことを、『Fox News』などアメリカのメディアが伝えている。
■高齢男性2名が墓地へ
8月22日、アメリカ・テキサス州ヒューストン出身のジミー・V・アレン容疑者(73)とゼブルン・ナッシュ容疑者(73)が、ミズーリ州にある墓地へ。ある女性が眠る墓の前を、必死に掘り始めた。
その異様な様子を見た目撃者からの通報を受け、警察官がただちに出動。現場に到着し、懸命に土を掘るアレン容疑者を発見した。
近くにいたナッシュ容疑者は、泥にまみれた姿で携帯電話を使用している最中だった。
■「遺体を移したい」と告白
警察官に事情を聞かれたナッシュ容疑者は、「これは僕の祖母が眠るお墓なんです」「祖母の遺体を別の場所に移したくて掘っているんです」と話した。
また、アレン容疑者に手伝ってもらっていること、作業開始からすでに数日が経過していることなども明かしたという。
ミズーリ州では、個人の判断で遺体を掘り起こすことは違法行為にあたる。ナッシュ容疑者については墓で眠る女性の孫だというが、墓地を破壊または汚損しようとした罪で、アレン容疑者とそろって起訴された。
■目撃者からは同情の声も
両容疑者を見たというキーシャ・ウェインさんが地元メディアの取材に応じ、容疑者のうち1名から聞いた話を伝えた。「遺体を掘り起こしてくれるという人にお金を払ったんです」「なのに騙されてしまったので、自分たちで掘り起こすことにしました」と話していたそうで、「本当にお気の毒に思います」と述べている。
現地の警察署長もメディアに対し、「29年もこの仕事をしていますが、こんなことがあったのは初めてですよ」と驚きをあらわにした。
許可を得ることもなく遺体を墓から出そうとした両容疑者は、12月12日に出廷する。遺体を移動したいと考えた理由なども、そこで明らかになるはずだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)