ハイキング中に遭遇した毒ヘビを連れ帰った男性 手を噛まれ生死をさまよう事態に
ハイキング中の男性がヘビに遭遇。無毒の種類と思い込み、子供にみせるべく自宅に持ち帰るも、手を噛まれて重傷を負う羽目になった。
オーストラリアでハイキング中にヘビを捕獲した男性が、手を噛まれるなどして重症を負った。『Outdoor Life』『ftw USA Today News』などが伝えている。
■ハイキング中にヘビ捕獲
2日、ニューサウスウェールズ州在住の男性が友人らとハイキングに出かけ、道中でヘビに出くわした。
その見た目から無毒のダイアモンドパイソンと思い込んだ男性は、子供にも見せたいと考え、捕獲して自宅に持ち帰ったという。
ダイアモンドパイソンは、ニシキヘビ科に属する毒を持たない種類で知られる。その大人しく穏やかな性格から、ペットとしても人気の高いヘビだという。
■手を噛まれた男性の体調悪化
ところが男性は、このヘビに左手小指の付け根付近を噛まれた。詳細は不明だが、噛まれたのは捕獲時とみられ、特に処置せずそのままハイキングを続けたという。
症状が出たのは帰宅後だった。恐ろしいほどの吐気に見舞われたうえ、手がパンパンに腫れあがっため、病院へ急行することになった。
状況からすると、ヘビの毒が原因なのは明らかで、医師らは噛まれたヘビの種類を特定すべく、ヘビ捕獲の専門家に問い合わせたそうだ。
■一命を取りとめた男性
病院から連絡を受けた専門家の男性は、送られてきたヘビの写真を見てすぐに「ブロードヘディッドスネイク」と特定した。同ヘビはダイアモンドパイソンと似ており、ヘビを見慣れていない人では見分けるのは難しいそうだ。
またコブラ科に属する毒ヘビで神経毒をもっており、噛まれると死に至るケースもあるという。
ヘビを特定できた医師らは、すぐに男性へ抗毒血清を投与。生死をさまようほど重症化していたが回復し、6時間後には退院した。
■ヘビは元の自然へ
男性が治療を受けている間、専門家が男性宅を訪れて当該ヘビを回収。数日後、男性がヘビを捕獲したとされる場所まで向かい、自然に返したという。
専門家は一連の出来事をSNS上で報告し、「野生のヘビをはじめ、爬虫類を見かけても写真や動画撮影をするくらいにして、捕獲したり、家に持ち帰ることは絶対にしないでください」などと、注意喚起を行った。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)