物音に怯えた母親が息子に重傷を負わせる 「侵入者かと思い自衛しようと…」
誰もいないはずの場所から響く音に驚き、飛び起きた女性。武器を持って様子を見に行き、誤って息子を攻撃してしまった。
物音で目を覚まし、警戒心を募らせた女性。確認を怠り発砲したせいで大事な息子に怪我を負わせていたことを、『People』『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。
■警察が出動
12日午前1時43分、アメリカ・フロリダ州ペンブロークパインズの警察が、通報を受けてある母子が暮らす家に急行。脚を撃たれて倒れている息子を発見し、救急搬送した。
その後の調べで、息子を撃ったのは母親であると判明。息子は命にかかわる怪我は負っていなかった。
事情を聞いたところ、母親は不審者だと思い撃ってしまったと説明。その前の晩に居間のソファで寝てしまったと話し、「深夜に台所で物音がしたので、びっくりして目を覚ましたんです」などと語り始めた。
■銃を持ち台所へ
「知らない人が家に入り込んだに違いない」と考えて怖くなった母親は、バッグの中にしまってあった銃を取り出し台所に向かったという。
しかしその瞬間、台所から何者かが出てきたことから二度発砲。一発が相手の脚に命中したが、倒れたのは不審者ではなく一緒に暮らす息子だったというのだ。「息子は2階の自室で寝ているはず」と信じ込み、確認を怠ったせいで起こった事故だった。
警察は母子の氏名や年齢など個人的な情報は伏せており、息子については「母親とふたりで暮らす少年」とのみ発表している。
故意に息子に怪我を負わせた可能性は低く、「事件性はないようだ」とも発表。しかし捜査の一環として児童家庭局にも連絡し、問題がなかったかなど確認中だ。
■別の州でも似た事故が…
2016年には、オハイオ州で暮らす家族の家で似たような事故が発生した。その日、14歳の息子が学校を早退し自宅に戻ったが、それを知らなかった父親は地下室で響く音に驚き、「不審者が家に入った」と勘違いしてしまった。
そこで父親は銃を持ち、地下室に行って発砲。すぐに息子を撃ったことに気づいて通報したが、息子は助からなかった。
警察はその後にメディアからコメントを求められ、「自宅に銃器を置く予定がある人は、まずは取り扱いについてしっかり学び、トレーニングを受けてほしい」と呼びかけていた。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)