日本一意味不明な標識、その正体が予想外すぎる… 地元民も「知らなかった」と驚き
広島市内で目撃された「あまりに謎すぎる標識」が話題。その詳細を受け、地元民からも「知らなかった」の声が上がっている。
■正確には「道路標識」ではなく…
広島市内の国道54号で視認性最悪の距離案内を発見してしまった。
「このさき400m」の文字を、6枚の標識に1文字ずつ散りばめるのは狂気の沙汰過ぎる。
全ての標識に目を通さないと意味が分からない鬼畜仕様。#標識 pic.twitter.com/U1sSnCDiRW— たこ(道路好団垢)@「下道で往こう。」C103日曜 東オ03ab (@road0724day) October 23, 2023
広島県警察本部「交通部交通規制課」の担当者は、今回話題となった標識の内容について「右から、直進、左折、小二輪の専用通行帯が400m先にあることを示しています」と説明する。
…と、ここで注意したいのが、こちらの標識は法的効力を持つものでなく、「400m先に同じ内容の(法的効力を持つ)標識がありますよ」という、事前案内する「標識の標識」のような存在である点。
担当者は「市内でも大きな道路となります」「件の標識は1994年ごろには設置されたものと思われます」とも説明しているが、当時の記録は残っておらず、設置の経緯や背景など、正確な情報は不明だという。
■現地の交通事情を尋ねると…
こうした前提条件を踏まえ、担当者は「こちらの道路は車線が多く、交差点の手前で急に車線変更をすると危険です」「地面にも(標識と)同様の情報を表記しているのですが、渋滞や積雪により、矢印が見えなくなる可能性があるため、標識を設置したものと思われます」と、推測している。
誰もが気になっている「6分割」の経緯については「標識一つひとつに『このさき400m』と記載すると、文字が小さくなり過ぎてしまいます」「また6つの標識を全て連結させるのも、重量の問題等から現実的でないと思われます」とのコメントが得られた。
交通事故を防止しようと、様々な工夫を講じている広島県警。しかしその努力がドライバーに伝わるには、もう一歩踏み込んだ工夫が必要なのかもしれない。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)