「AIが意識的に白人の顔を生成する傾向」と研究者が警告 人種差別を助長する懸念も

研究によって、画像生成AIが白人の顔を好んで生成することが明らかに。有色人種を白人に改ざんした例もあるという。

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「人工知能(AI)は人種差別をするか?」という疑問を研究している専門家が、「画像生成AIが意図的に白人の顔を生成し好む傾向にある」と発表した。『Daily Star』や『The Guardian』が伝えている。


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■AIは白人をリアルに再現

この新しい研究によると、AIは実際の人間の顔よりもリアルな白人の顔を生成することができるという。「本物の人間だと思う写真を選ぶ」テストで、参加者は人間よりもAIが生成した白人の顔の写真を選んだ。

しかしオーストラリア国立大学の専門家の研究では、有色人種の顔には同じことが当てはまらないことが分かった。

研究を行ったエイミー・ドーウェル博士は「AIのアルゴリズムが白人の顔に偏って訓練されているためである」と述べ、「この問題は、オンラインで人種的偏見を強化することになりかねない」と警鐘を鳴らしている。

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■有色人種を白人に変更

この問題は、プロ並みの顔写真を作成する現在の画像生成AI技術でも、明るみになっている。ドーウェル博士は「有色人種に同じ技術が使用される場合、画像生成AIは彼らの肌や目の色を白人に変えている」と指摘した。

さらに「AIが作った偽者や改変された人間の画像を『本物の人間』と間違えている人々が、全く気付かずに騙されている」と明かしている。

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■生成画像はAIで解決

ダーウェル博士はこの問題について、「人工知能の進歩があまりに速いため、人間がテクノロジーについていけなくなっていることも理由の一つである」と主張した。

また「人間がAIが生成した人の顔を認識できないため、すでに目視など人間が行う物理的な方法に頼ることはできない」とも語る。

そのうえで「人間がもはやAIで作られた顔を検出できないことを考えると、社会はAIの偽者を正確に識別できるツールを必要としている」と、AIが生成した画像をAIでフィルタリングする技術の必要性を訴えている。

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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド

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