ピットブル7頭にエサを与え中に襲われた母親が死亡 息子が裏庭で多頭飼い
60代の女性が息子の飼う7頭ものピットブルに襲われ、命を落とした。普段通りエサを与えていたなか、何が起きたのか。
ある男が庭で飼っていたピットブルたちが、60代の母親を攻撃してその命を奪ってしまった。アメリカ・ユタ州で起きた恐ろしい咬傷事故について、地元メディアの『Fox13 News』『KUTV 2News』などが報じている。
■同居の息子が犬を多頭飼い
10月31日、ユタ州のテイラーズビルという町の民家で、7頭ものピットブルに襲われたサンドラ・ディー・ミラーさん(63)が重傷を負い、その後に死亡した。
サンドラさんは、飼い主であるマーカス・レガルシさん(38)の母親。複数のメディアが両者の写真を掲載しているが、関係に問題があったという記述は見つかってない。
なお、成犬2頭を含む7頭のピットブルは、裏庭で飼育されていた。
■懸命な治療の甲斐なく…
サンドラさんは脚、手、顔など広範囲に傷を負い、深刻な状態でユタ州マレーにあるインターマウンテン・メディカル・センターに搬送されると、脚の切断を余儀なくされた。
懸命な治療の合間に地元メディアの電話インタビューに応えたりもしたが、約1週間後に死亡。そのメディアによると、サンドラさんがいつものように犬たちにエサを与えていたなか、不測の事態が起きたという。
■遺族は感謝の言葉をSNSに
事故後、マーカスのきょうだいはFacebookに「母から状況を聞き取って伝えてくれたメディア、現場で猛犬たちと闘ってくれた警察官、そして救急隊員、医療スタッフなど、全ての方々に感謝しています」と綴っている。
ピットブルは一旦怒りのスイッチが入ると、家族でさえコントロールが難しくなり、死亡事故も頻繁に発生している。彼らを群れで飼っていたという事実は、世間を仰天させている。
■犬も全て殺される
現場で対応した警察は、その後に「庭に入るにあたっては、唐辛子スプレーを準備しなければならなかった。また、最も攻撃的だったメスの成犬が逃げ出す様子に気づき、安全を考慮し射殺した」と発表した。
他の6頭もウェストバレー市の動物管理局に預けられたが、人を襲う味を知ってしまったことから、最終的に「殺処分がふさわしい」との判断に至り、安楽死になったという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)