貨物室で馬が暴れ飛行機が空港へ引き返す事態に 離陸後30分のSOSに管制官も仰天
パイロットから管制官に、空港引き返しの要請が入った。貨物室に乗せた馬が檻から逃げ出し、暴れ回っていたという。
飛行機は乗客の荷物をはじめ、食材や生きた動物など、さまざまな物を積んで日々世界中を飛び回っている。そんななか、アメリカの上空で驚きのアクシデントが発生していたことを、『TMZ』や『abc』などが報じた。
■機内で馬が檻から脱走
9日、エア・アトランタ・アイスランディックの飛行機が、アメリカ・ニューヨーク州にあるジョン・F・ケネディ国際空港を飛び立った。
同機は、荷物を輸送するカーゴ機としてベルギーのリエージュ空港に向け飛行を続けていたが、離陸後30分ほどで管制官に緊急事態を知らせる連絡が入った。
機体の貨物室には数頭の馬が積まれていたといい、彼らが檻から逃げ出し、機内で暴れ回っているというのだ。
■パイロットは空港引き返しを要求
YouTubeチャンネル『You Can See The ATC』では、ハプニングが発生した際の管制官とパイロットによる会話がアップされている。
まず同機のパイロットが「私たちはカーゴ機で、生きた動物を運んでいます。馬です」と分かりやすく説明。続いて「檻から出て暴れているようです。飛行には問題ないのですが、ニューヨークに戻りたいです」と要求した。
■獣医が対応し再びベルギーへ
パイロットはその理由を「私たちたちだけでは檻に戻せず、馬にとっても安全ではない」と判断したそうで、管制官は引き返しを許可した。
しかし長距離飛行を予定していた同機は、十分すぎる燃料を搭載していたため、安全基準の最大着陸重量を超えていた。そこで着陸前に、上空から20トンもの燃料を投棄しなければならなかったそうだ。
その後、空港に緊急着陸した同機に獣医らが乗り込み、馬を落ち着かせて檻の中に入れると、再びベルギーに向け離陸したという。
■緊急着陸はこれまでにも…
緊急着陸といえば、今年の10月にはパナマ共和国首都のトクメン国際空港を離陸したコパ航空が、引き返しをしてちょっとした話題になった。
客のひとりがトイレで黒いビニール袋に覆われた不審物を発見し、爆発物あるいは危険な薬品によるテロの可能性を考え、緊急着陸を要請することになったのだ。
着陸後に特殊部隊が対応したところ、袋の中身は大人用の紙おむつだったことが判明した。
■馬が暴れる機内から管制塔にSOS
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)