「僕の葬式はあげないで」と余命短い男性が切望 家族は猛反対するも世間は…
余命わずか数ヶ月であることを受け入れた20代男性が、家族に「葬式はやめて」と伝えると…。反対され、大喧嘩に発展してしまった。
葬式は絶対にあげるべきか、それとも故人の希望を叶えるべきか。「そもそも葬式は誰のためにあるのか」について考える人は、少なくないようだ。
■余命短い男性の願い
海外で暮らす男性（29）は多発性骨髄腫を患い闘病を続けてきたが、症状は徐々に悪化。抗がん剤も効かなくなったため、医師からは緩和ケアを勧められた。
余命は4～6ヶ月。死期が近いことを理解し受け入れた男性は、「できれば森に埋めてほしい」「そして自然に還りたい」と強く願うように。葬式や墓石は望まず、「埋葬（土葬）だけで十分だ」とも考えるようになった。
■両親に伝えた本心
男性は家族の中では浮いた存在で、高校卒業後は自分の好きな道に進みカナダに移住した。そのため家族との関わりはほぼなかったが、2022年12月には重病を患っていることを伝えた。現在は毎日自宅でホスピスケアを受けているが、病状は悪化する一方だ。
そんな中、男性の見舞いに来た両親は「これから」について話し始めた。その流れで葬式の話も出たため「そんなものは不要だよ」と伝えたところ、両親は血相を変えて怒り出したという。
■家族の反応に戸惑い
この日の出来事について知った兄弟・姉妹は両親に同情し、「親なんだから、事実を受け入れる時間も必要だと思う」「葬式をあげるなと言うなんて、死を悼む権利を奪うようなもの」とも言う。そのため男性は、罪悪感を抱くようになった。
「葬式は嫌だ。そう思う僕が悪いのか」。考えても答えがでず悩んでいる男性がネット掲示板『Reddit』に投稿し、アドバイスを求めた。
■「自分で決めてOK」の声
投稿を読んだユーザーらは、「自分の希望を伝えても良いと思う」「家族は葬式の心配なんかせず、今は投稿者のケアに専念したらいいのに」といったコメントを多数書き込んだ。
その一方で、「死後のことは正直どうでもいい」「通夜や葬式は、死んだ人ではなく残された人のためにあるものだと思う」といった声も少なくない。
「仲が良くなかったとはいえ、子供がまもなく死ぬと知って、両親も本当につらいと思う」「ただ、葬式はあげなくても死を悼むことはできる」といった意見もある。
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（文／Sirabee 編集部・マローン 小原）
