初恋女性へのプロポーズを成功させた92歳男性 64年間も忘れられず独身を貫き…
初恋の相手が忘れられず、92歳にして初めてのプロポーズをした男性。少し前、相手女性が9年前に夫を亡くしたことを知ったという。
結婚後にも自由恋愛を謳う人が多くなってきたアメリカで今、ロマンチストな男性が話題になっている。『PEOPLE』が報じた。
■92歳で初めて結婚
10月15日、アメリカ・ニュージャージー州に暮らす満92歳のジョー・ポテンザノさんが、招待客約90人の祝福を受けながら、メアリー・エルカインドさん(84)と結婚式を挙げた。
長い人生、ジョーさんはずっと独身を貫いていた。その理由は、メアリーさんへの思いを捨てきれなかったからだった。
メディアの取材に「92歳で初めて結婚することになるなんて、まったく想像もしていませんでした。これ以上の幸せはありません」と語っている。
■真剣になった女性の裏切り
ジョーさんがメアリーさんと初めて会ったのは、今から64年前。ある結婚式で出会って少しの間デートを重ねたが、ジョーさんは大学進学で町を離れ、メアリーさんはニューヨーク市のバレエ団でダンサーとして働くことに。「愛している」の言葉を交わすこともないまま、関係は消滅してしまった。
その後、ジョーさんは客室乗務員の女性と出会い関係を持つようになったが、その女性には地元にボーイフレンドがいた。裏切りによる失恋を経験したジョーさんは、女性との交際を避けるようになっていった。
■嫉妬心を隠しずっと交流
妹がメアリーさんと仲良しだったこともあり、ジョーさんはメアリーさんと先の夫の結婚式に招かれ、ふたりを祝福していた。
その後も何年にわたり交流を続けていたが、ジョーさんはじつはメアリーさんのことを忘れられず、他の女性と結婚する気持ちになれないまま時を過ごしていた。
そんななか、メアリーさんが9年前に夫を亡くしたことを知った。さぞかし寂しい思いをしているだろうと、ジョーさんは居ても立っても居られなくなったという。
■「もっと早くプロポーズすれば…」
すっかり心細くなっているメアリーさんを慰め、励ましたジョーさん。メアリーさんも、その真面目でやさしい人間性は十分に知っていた。
そしてある時、ジョーさんは勇気を振り絞ってメアリーさんにプロポーズ。「イエス」という答えに、「もっと早くプロポーズすればよかった」と思ったそうだ。
ふたりの晩年の純愛物語は人気番組でも紹介され、アメリカの人々に大きな感動を与えた。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)